愛着ある故郷描く 米寿の水彩画展
2024年07月20日
8年前に帰郷した米寿の女性が地元の風景を描いた作品展「坂越浦〜市宮千種水彩画展」を坂越の「坂越まち並み館」で開いている。愛着のある故郷を透明感のある色彩で描いた作品が並んでいる。
坂越で生まれ育った市宮千種(いちみや・ちぐさ)さん(88)は元看護師。京都大学医学部附属病院で勤務していた32歳のとき「最先端の医療環境で働きたい」と単身渡米。ニューヨークやボストンの名門病院で勤務し、最も長く勤めたロサンゼルスの病院では心臓外科ICUを定年まで担当した。
退職後の趣味としてテニスとともに始めたのが水彩画。現地の高齢者大学で絵画教室に入り、渓谷や港などの風景を好んで描いた。所属する美術クラブの展覧会でベストアーティスト賞を3年続けて受賞するなど活躍した。
アメリカでの生活を満喫した後、2013年に帰国。その3年後に故郷に戻った。壮大なアメリカの風景と比べ、坂越の景色には「繊細な美しさがある」と市宮さん。時間や季節によって移ろう景色の変化を写真に撮り、その画像をモチーフに作品を描くという。
周囲の勧めで開くことになった今展は、突堤から見た桜咲く船岡園や朝焼けの坂越湾、大漁旗を掲げた漁船が並ぶ正月の港など20号の作品をはじめ14点を出品。帰国後初めての作品展で、「坂越浦の四季の彩り、朝夕の光の美しさを絵にできる喜びと幸せを感じてもらえれば」と話している。
入館無料で8月25日(日)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。TEL48・7770。
掲載紙面(PDF):
2024年7月20日号(2560号) 1面 (6,075,101byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
大好きな坂越浦の風景を描いた作品を展示している市宮千種さん
坂越で生まれ育った市宮千種(いちみや・ちぐさ)さん(88)は元看護師。京都大学医学部附属病院で勤務していた32歳のとき「最先端の医療環境で働きたい」と単身渡米。ニューヨークやボストンの名門病院で勤務し、最も長く勤めたロサンゼルスの病院では心臓外科ICUを定年まで担当した。
退職後の趣味としてテニスとともに始めたのが水彩画。現地の高齢者大学で絵画教室に入り、渓谷や港などの風景を好んで描いた。所属する美術クラブの展覧会でベストアーティスト賞を3年続けて受賞するなど活躍した。
アメリカでの生活を満喫した後、2013年に帰国。その3年後に故郷に戻った。壮大なアメリカの風景と比べ、坂越の景色には「繊細な美しさがある」と市宮さん。時間や季節によって移ろう景色の変化を写真に撮り、その画像をモチーフに作品を描くという。
周囲の勧めで開くことになった今展は、突堤から見た桜咲く船岡園や朝焼けの坂越湾、大漁旗を掲げた漁船が並ぶ正月の港など20号の作品をはじめ14点を出品。帰国後初めての作品展で、「坂越浦の四季の彩り、朝夕の光の美しさを絵にできる喜びと幸せを感じてもらえれば」と話している。
入館無料で8月25日(日)まで午前10時〜午後4時。火曜休館。TEL48・7770。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2024年7月20日号(2560号) 1面 (6,075,101byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「感じて伝えて」プロが吹奏楽指導 [ 文化・歴史 ] 2018年06月24日秦氏テーマに公開研究会 日本画家・室井澄さん「渾身の一作」寄贈 [ 文化・歴史 ] 2018年06月22日キャンバスの会 20日から作品展 [ 文化・歴史 ] 2018年06月18日梅雨晴れに早乙女ら「お田植祭」 [ 文化・歴史 ] 2018年06月17日赤穂演奏家協会 17日に第35回定演 総勢400人出演「ブラスの祭典」 [ 文化・歴史 ] 2018年06月10日旧高雄村関連の資料を冊子に [ 文化・歴史 ] 2018年06月09日夏休み子ども茶道教室の受講者募集 忠臣蔵扇子 新柄「九段目」を発売 [ 文化・歴史 ] 2018年06月02日吹奏楽と金管バンドの祭典 「坂越の船祭」櫂伝馬2艘を新調 [ 文化・歴史 ] 2018年05月29日日本遺産「北前船寄港地」赤穂市が追加認定 雲火焼と苔玉で癒しのインテリア [ 文化・歴史 ] 2018年05月19日西浜塩田の一級資料を市が受贈 [ 文化・歴史 ] 2018年05月19日
コメントを書く