放置自転車を業務で使用 市職員厳重注意
2009年07月04日
赤穂市が撤去してスクラップ処分したはずの放置自転車を市職員が業務に使用し、警察に注意されていたことがわかった。市は「不注意だった」として自転車に乗っていた職員を厳重注意した。
市によると、問題が発覚したのは6月16日。午後3時ごろ、加里屋の新川沿いを自転車に乗って道路安全パトロールしていた土木課職員が警察官の職務質問を受け、自転車の車体番号から平成18年6月ごろにプラット赤穂の駐輪スペースから盗まれたものであることが判明した。
市が、撤去自転車の管理台帳を調べたところ、18年7月にJR赤穂駅前ロータリーから回収したものとわかった。盗難届が出ていなかったため、6カ月間の保管期間を経てスクラップ処分が決まった車両という。
自転車に乗っていた職員は「中広の土木詰所の倉庫にあった。この日初めて乗った」と釈明。市が撤去したときにはあった防犯登録シールは、はがされていた。警察は「事件性はない」とし、所有者に返還するために自転車を没収した。
放置自転車を管理する市市民対話室によると、「赤札」と呼ぶ警告札をつけてから2週間程度経過した放置自転車は現場から撤去。保管期間内に持ち主が現れなければ、どんなに新しい自転車でもスクラップ処分する取り決めになっている。平成18年当時、土木詰所は撤去した放置自転車の保管場所として使われていた。
同室は「事情はわからないが、スクラップするはずの自転車が倉庫に紛れ込んでいたのだろう。今後は警察とよく協議し、できるだけ持ち主に返還できるように努めたい」と話している。
***
赤穂民報より
なぜ撤去前に持ち主を特定して返却できなかったのか、また、撤去時にあった防犯登録シールを誰がはがしたのか、など不可解な点がある事案です。
ところで、赤穂市内で平成19年の1年間に処分された放置自転車は141台。中には新品同様の自転車もあったといいます。
他自治体では、放置自転車を再生し、公用車や観光客向けのレンタルサイクルとして活用したり、NGOを通して開発途上国へ贈ったりするなどの例もあります。所有権の問題などクリアすべき点はありますが、赤穂市でも検討する価値はあるでしょう。
放置自転車の処置には行政、警察の人的労力に加え、保管及び処分に相当の費用がかかっています。所有者の側も盗難に遭わないように必ず施錠するなど、まずは放置自転車を生み出さない努めが必要です。
掲載紙面(PDF):
2009年7月4日(1854号) 4面 (8,885,949byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
市によると、問題が発覚したのは6月16日。午後3時ごろ、加里屋の新川沿いを自転車に乗って道路安全パトロールしていた土木課職員が警察官の職務質問を受け、自転車の車体番号から平成18年6月ごろにプラット赤穂の駐輪スペースから盗まれたものであることが判明した。
市が、撤去自転車の管理台帳を調べたところ、18年7月にJR赤穂駅前ロータリーから回収したものとわかった。盗難届が出ていなかったため、6カ月間の保管期間を経てスクラップ処分が決まった車両という。
自転車に乗っていた職員は「中広の土木詰所の倉庫にあった。この日初めて乗った」と釈明。市が撤去したときにはあった防犯登録シールは、はがされていた。警察は「事件性はない」とし、所有者に返還するために自転車を没収した。
放置自転車を管理する市市民対話室によると、「赤札」と呼ぶ警告札をつけてから2週間程度経過した放置自転車は現場から撤去。保管期間内に持ち主が現れなければ、どんなに新しい自転車でもスクラップ処分する取り決めになっている。平成18年当時、土木詰所は撤去した放置自転車の保管場所として使われていた。
同室は「事情はわからないが、スクラップするはずの自転車が倉庫に紛れ込んでいたのだろう。今後は警察とよく協議し、できるだけ持ち主に返還できるように努めたい」と話している。
***
赤穂民報より
なぜ撤去前に持ち主を特定して返却できなかったのか、また、撤去時にあった防犯登録シールを誰がはがしたのか、など不可解な点がある事案です。
ところで、赤穂市内で平成19年の1年間に処分された放置自転車は141台。中には新品同様の自転車もあったといいます。
他自治体では、放置自転車を再生し、公用車や観光客向けのレンタルサイクルとして活用したり、NGOを通して開発途上国へ贈ったりするなどの例もあります。所有権の問題などクリアすべき点はありますが、赤穂市でも検討する価値はあるでしょう。
放置自転車の処置には行政、警察の人的労力に加え、保管及び処分に相当の費用がかかっています。所有者の側も盗難に遭わないように必ず施錠するなど、まずは放置自転車を生み出さない努めが必要です。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2009年7月4日(1854号) 4面 (8,885,949byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
第27代「赤穂義士娘」が決定 [ 社会 ] 2011年10月30日上郡町長選は4氏の激戦 [ 社会 ] 2011年10月26日お年寄りと園児が合同運動会 「千年に一度の津波」で市内世帯6割浸水 [ 社会 ] 2011年10月25日紫色の花じゅうたん [ 社会 ] 2011年10月22日創立50周年の精華園で式典 [ 社会 ] 2011年10月21日坂越湾でカキの水揚げ始まる [ 社会 ] 2011年10月20日エリアメール、赤穂市も導入 [ 社会 ] 2011年10月18日「うまい話」に引っかからないで [ 社会 ] 2011年10月18日赤穂温泉が“名湯百選”に仲間入り [ 社会 ] 2011年10月18日障害児の療育に音楽、料理など活用 [ 社会 ] 2011年10月09日花岳寺中興の住職100回忌 [ 社会 ] 2011年10月08日チャリティ上映会で被災地支援 [ 社会 ] 2011年10月07日豪・ロ市から高校生来穂 [ 社会 ] 2011年10月04日幼小合同で運動会
コメント
0 0
投稿:あきれ太郎 2009年07月04日スクラップするはずのものが3年も残っている事がおかしいと思う。
紛れ込んでたとしてもきちんと管理されていないってことですよね。
0 0
投稿:市民 2009年07月04日コメントを書く