尼子神社が改築竣工
2009年10月17日
大規模改築が完了した高野の尼子神社
同神社の創建年は不詳。市教委によると、尼子山上に建てられている鳥居には安永3年(1774)、境内の手洗石には文政5年(1822)の記銘がある。地域に伝わる史料には、明治42年10月に県知事へ遷座を申請したとの記録があり、それまで所在していた上高野から現在地に移ったとされる。
遷座申請から今年でちょうど100周年。建物全体が傾くなど老朽化が顕著になっていた。高野、上高野、田端の3地区住民らが「節目の年に改築しよう」と昨年3月に建設委員会を設け、今年3月に着工した。
長堂、拝殿、本殿の間取りと主な構造は建て替え前と同じ。基礎の石垣も旧のものをそのまま活用した。一方、柱の太さは従来の3・5寸から5寸にして耐久性を増したほか、床下と基礎の間に風通しのすき間を作ってシロアリ被害を防ぐ工法を採用した。
建て替え費用は住民らが出し合った寄付金でまかなった。建設委員会のメンバーらは、「これでまた100年は神社を引き継ぐことができる。地域の鎮守として末永く祀りたい」と話している。
竣工式は午前9時から。通常は3地区が各年持ち回りで演舞する獅子舞が一堂に繰り出し、100年ぶりの改築を祝う。もちまきも行われる。
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掲載紙面(PDF):
2009年10月17日(1867号) 1面 (8,500,857byte)
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