義士ゆかりの版木を初公開
2009年11月18日
展示に向けて版木などを準備する平松康宏さん
大石内蔵助筆と伝わる絵画、義士の遺墨などを所蔵する同寺は、貴重な原本の代わりとするための版木を多数保管している。多くは江戸後期に作られたもので、近年劣化が進行。未整理のものもあり、檀家で役員の平松康宏さん(72)=尾崎=が10年ほど前からリスト化と本刷りを進めてきた。
当初は思うように刷り上げることが困難だったが、油性顔料を用いる技法により、むらなく鮮明な画質の再現に成功。これまでに見つかった版木約280点のリスト整理もほぼ完了し、公開の機会を持つことにした。
内蔵助が同寺4世住職・恵光に宛てた暇乞い状、四十七士を描いた全12枚組の義士の図など刷り物約40点を紹介する。「義士出立図」「花岳寺全図」など4点は版木も展示。平松さんによる版木刷りの実演も随時行われる。
1階ギャラリーで午前10時〜午後6時(21日は正午から、23日は午後3時終了)。
なお、同寺では来年2月から毎月第2土曜日に開講する「赤穂学林版木の会」の受講者を募集している。平松さんの指導で刷りの技法を学ぶ。Tel42・2068。
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掲載紙面(PDF):
2009年11月21日(1871号) 1面 (7,960,573byte)
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