震災で学んだ三つの“命”
2010年01月19日
震災の体験を生徒たちに語りかける岡本武利さん
震災当時、岡本さんは長田区にある市立御蔵小の校長。校区内の半分近くを焼失する惨事で児童1人が犠牲となり、校舎は地域住民約1700人の避難所となった。現在はNPO「神戸の絆2005」のメンバーとして各地で震災体験を語り継いでいる。
講演で、岡本さんは自身が責任者を務めた避難所の記録映像を上映。紙芝居で下級生の面倒を見る高学年児童や避難所を清掃する子どもたちの姿を紹介し、「こうした子どもたちの姿が避難生活に疲れ果てた大人たちに“がんばろう”という気持ちを与えた」と当時を振り返った。
「自分を守り相手を助ける“生命”、自分にも何かできる“使命”、何事にも一生懸命取り組む“懸命”の“三つの命”を学んだ」と岡本さん。地域とのつながりと協力の大切さを生徒たちに伝えた。
話を聞いた生徒のほとんどは震災後に生まれた世代。3年の千崎大輔君(15)は「実際に被災者になったら、他人に任せ切りにせず、自分にできることを考えて行動したい」と感想を話した。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年1月30日(1880号) 3面 (8,271,771byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
《市民病院医療事故多発》検証報告に虚偽記載「科内で合議」 [ 社会 ] 2022年06月04日
《市民病院医療事故多発》別の手術でもドリルで脊髄損傷「ありえない操作」病院は過誤否定 [ 社会 ] 2022年06月04日
赤穂管内居住の新規陽性者9人(6月3日) [ 社会 ] 2022年06月03日
《市民病院医療事故多発》外部検証 実は3件のみ 他5件は「身内」判断 [ 社会 ] 2022年06月03日
《市民病院医療事故多発》医療過誤事案 警察に届けず [ 社会 ] 2022年06月02日
赤穂管内居住の新規陽性者22人(6月2日) [ 社会 ] 2022年06月02日
市医師会 新会長に渡邉節雄氏 [ 社会 ] 2022年06月02日
赤穂管内居住の新規陽性者8人(6月1日) [ 社会 ] 2022年06月01日
水道施設整備 今後10年で71億円必要 [ 社会 ] 2022年06月01日
赤穂高校で市職員が出前授業 [ 社会 ] 2022年06月01日
赤穂管内居住の新規陽性者8人(5月31日) [ 社会 ] 2022年05月31日
赤穂管内居住の新規陽性者13人(5月30日) [ 社会 ] 2022年05月30日
赤穂管内居住の新規陽性者19人(5月29日) [ 社会 ] 2022年05月29日
2年ぶりに15分団集結 消防訓練 [ 社会 ] 2022年05月29日
赤穂管内居住の新規陽性者9人(5月28日) [ 社会 ] 2022年05月28日
コメントを書く