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小さな愛

 2008年04月05日 
愛についてのちいさなおはなし
 「愛」という言葉にはこの年になってもひかれるものがあります。
 最近よく人から「何歳ですか」と聞かれ、歳を答えますと「若いですね」と言われます。
 私は、自分ではかなり古ぼけたと思っていますが、「若いですね」と言われますとなんだかちょっとうれしくなります。
 「人を愛する」と言うことはどういうことなのかいろいろ悩んできました。しかし、この歳になってもその答えがみつかりません。
 スウェーデンの一人の少女の思いが綴られた絵本を読みました。
 少女は、長い間愛する人に出会うことを念じつつ暮らしていました。
 ある時、一人の青年が彼女の近くを通り過ぎ、彼女は「愛」とは何かを知りました。しかし、二人は二度とは出会えませんでした。
 この絵本を読み終え、将来への夢を持つことの大切さを教えられました。このことは「人を愛する」ことにつながり、「若さ」を保つことにも関係しているのかなと、ちょっぴりロマンチックな思いに浸りました。
***
「愛についての ちいさな おはなし」
○作/マリット・テーンクヴィスト○訳/野坂悦子○小峰書店
***
 ▽くぼっち先生=元中学校長の久保良道さん。平成15年7月に有年原の自宅に国内外の絵本を集めた私設図書館「くぼっち文庫」を開設。「絵本は人生を豊かにしてくれる」と自費で集めた約2000冊を無料で貸し出している。第2・第4土曜日に開館。Tel49・2089。
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掲載紙面(PDF):
2008年4月5日(1788・1789号) 6面 (10,624,212byte)
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