「海守りたい」児童ら願いのレリーフ
2010年07月10日
巨大レリーフを共同制作する御崎小6年生
同海岸は「ライオン岩」の呼び名で知られる大岩を中心に、磯辺の生き物を間近に観察できる貴重なスポット。魚やカニ、イソギンチャクなど生息種は100を超えると言われ、子どもたちは現地での藻場再生活動やスノーケリング体験などを通して海に親しんできた。
当地の環境保護に取り組むNPO「赤穂海っ子倶楽部」(三島正嗣代表)が「活動拠点のクラブハウスにシンボルを掲げたい」とレリーフ制作を同校に依頼。「ひと足早い卒業記念制作」として引き受けた。6年生みんなでアイデアを出し合って図案を決め、6月初旬から手分けして下書き。ペンキ6色を調合してカラフルに着色した。
完成したレリーフは縦約1・9メートル、幅約2・8メートルのアルミ製で、ハートを持った子どもの周りにスナメリ、イカ、タコなどが集まっている構図。海底に描いたアマモの下に、「聞いてください海の声 感じてください魚の気持ち 伝えてくださいあなたの思い」とのメッセージを表記した。ウレタン塗料を用い、潮風に吹かれる状況下で10年経っても大丈夫という。
現6年生は4年生だった2年前、神戸であったG8環境大臣会合の関連事業で環境学習成果を発表。環境省主催の「里海シンポジウムin赤穂」でも「スナメリの住む海をめざそう」と自然保護の大切さを訴え、その度に生態系についての理解や海への愛着を深めてきた。
「勉強すればするほど、海ってすごいなと思った」と中野里咲さん(12)。アイデアが原画に採用された藤本優也君(11)は「絵の中のハートで表した“海を守る気持ち”をたくさんの人につなげたい」と意図を話した。
レリーフはクラブハウス壁面に取り付ける。13日の記念セレモニーは午後1時半から。金管バンド演奏と児童の合唱で除幕を祝う。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2010年7月10日(1903号) 1面 (10,234,078byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「転んでも楽しい」どろんこ運動会 [ 子供 ] 2021年07月22日10代の2人が新規感染 [ 社会 ] 2021年07月22日伝統の「傘踊り」若い世代に 赤穂健福管内で新規感染者2人 [ 社会 ] 2021年07月20日カモもお米もすくすく育って 知的障がい者グループホーム 新田に新築開所 [ 社会 ] 2021年07月16日赤穂市内居住の陽性者 直近1か月以上ゼロ [ 社会 ] 2021年07月16日55〜59歳のワクチン予約19日から 基礎疾患ある人も 公民館でネット予約をサポート 牟礼市長「10月末の接種完了目指す」 [ 社会 ] 2021年07月15日警察官友の会 優良警察官2人を表彰 [ 社会 ] 2021年07月15日災害廃棄物の優先処理など住友大阪セメントと協定 [ 社会 ] 2021年07月14日自治会が自主的に防災避難訓練 自転車安全 県下初モデル校に指定 上郡町長選の候補予定者全員「産廃処分場計画に反対」 [ 社会 ] 2021年07月10日
コメントを書く