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新発見考古速報展、赤穂開催スタート

 2010年10月07日 
旧坂越浦会所で開かれている「新発見考古速報展」
 東備西播圏域で近年発掘された埋蔵文化財を多数集め、2市1町を一堂に集めて展示する「新発見考古速報展」の赤穂開催が6日から旧坂越浦会所で始まった。一般初公開の土器や発掘調査報告書に未収録の遺物も含まれ、圏域の歴史をうかがい知る貴重な機会となっている。入場無料。
 定住自立圏形成推進協議会の教育施設部会が主催。3日まで上郡町郷土資料館であった上郡開催に続き、3市町の教委がここ2、3年の発掘成果を中心に持ち寄った。出品点数は9遺跡約210点に上る。
 赤穂市からは、今年2月に有年原・クルミ遺跡で出土した縄文晩期の深鉢、木虎谷11号墳で見つかった古墳時代後期の鉄刀など。備前市は国史跡の伊部南大窯跡から出た陶器片を出品。上郡町は千種川流域最古の前方後円墳である高田台の中山13号墳、同流域で初めて「和同開珎」が発見された山野里大坪遺跡などから多数の遺物を展示している。
 行政区画は異なる3市町だが、赤穂市、上郡町の遺跡で備前焼の素焼き土器が見つかるなど地域間の交流を示す出土品もあるといい、同部会は「3地域の歴史的、文化的なつながりを感じてもらえれば」と話している。
 赤穂開催は11月14日(日)まで。赤穂市教委文化財係のイメージキャラクター「うにゅ」のワンポイント解説も添付され、初心者にも親しみやすい展示になっている。午前10時〜午後4時。火曜休館。Tel48・7755。
 なお、備前開催は日生町の加子浦歴史文化館を会場に11月16日(火)から12月12日(日)まで行われる。
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掲載紙面(PDF):
2010年10月9日(1915号) 3面 (11,715,097byte)
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