才能それとも努力? 6歳児が「ホームラン」
2010年11月16日
「天和バッティングスタジアム」の最年少ホームラン記録を塗り替えた水畑秀汰ちゃん。右上に見えているのが的
話題の主は、瀬戸内市長船町の会社員、水畑孝之さん(34)の長男・秀汰ちゃん=同市立行幸幼稚園年長組=。先月10日に祖父・大村学さん(64)に連れられて来場し、思い切りバットを振り抜いたライナー性の打球が20メートルほど先にある的(高さ約6メートル、直径80センチ)を捉えた。
秀汰ちゃんが野球用具を手にしたのは1歳のとき。祖父が買ってきたグローブとバットで野球ごっこをして遊んだ。当初は自宅の和室が“グラウンド”だったが、物が壊れそうになったため、4歳ごろから週1回のペースでバッティングセンターへ通い始めた。
近所の小学校の校庭でランニングやキャッチボールをしてからバッティングセンターへ行き、200球ほど打ち込む。「1歳半から素振りで身につけた」(孝之さん)という左打ちのフォームはバットを高く構え、6歳とは思えない雰囲気。今では空振りはほとんどなくなり、球速90キロ程度まで打ち返すようになった。
「最近、いい当たりが的の近くにボンボン行っていた。そのうち出ると思っていた」と同店を経営する薮下勝浩さん(48)。これまで小学3年生だったホームランの最年少記録を大きく更新し、特別賞を贈った。
孝之さんは高校時代に甲子園出場。そのセンスを受け継いだとみられる秀汰ちゃんは「阪神の鳥谷さんみたいなプロ野球選手」になるのが夢。薮下さんは「元気に育って夢をかなえてほしい」と期待を寄せている。
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2010年11月20日(1920号) 4面 (10,699,947byte)
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