熱烈ファンが忠臣蔵専門店
2011年02月05日
義士ファンが高じて忠臣蔵土産物店をオープンする矢野英樹さんと複製画「赤穂四十七義士」
土産物店を開業するのは、片浜町の会社社長、矢野英樹さん(40)。幼いころから義士にあこがれ、小学校を卒業するまでには四十七士全員の名前をそらんじた。忠臣蔵検定は一発合格。「史実について、より深く学びたい」と中央義士会に入会したほどで、「はっきり言って義士オタク」と自認する。
以前、市外から来穂した知人に「形に残る義士のお土産がほしい」と言われた矢野さん。子どものころに大石神社の宝物殿で見た四十七士の掛け軸が頭に浮かんだ。昨年10月、思い切って飯尾義明宮司に相談したところ、「忠臣蔵を知らない世代が増えている中、その心意気に賛同したい」と特別に無償で使用許可を得ることができた。
原画は「赤穂義士四十七人画像」(工藤仙之画、高山文堂書)。大願成就を目指して討ち入り装束に身を固めた義士たちを一堂に描いた彩色画。上部に明治天皇の宣旨があり、「忠臣蔵ファンには、たまらない図柄」(矢野さん)という。
店の屋号は、赤穂浪士を援助したとされる義商・綿屋善右衛門にちなみ、「わたや」に決めた。オリジナル義士Tシャツ、書籍、DVDなども取り置くほか、今後も「自分みたいなマニア向けに」と武器や道具に至るまで史料に基づいて復元したオーダーメードの義士装束などオリジナル品を考案していく予定だ。
矢野さんの本業は防水工事で、小売業はまったくの素人。採算が合うか不安はあるが、「赤穂が誇る忠臣蔵文化を広めることに少しでも役立てれば本望」と話している。
複製画は▽大判(天地841×幅505ミリ)8400円▽中判(594×360ミリ)5250円の2種類でいずれも額装。営業時間は午前9時〜午後4時半(土日祝は5時半まで)。木曜休み。Tel42・1151(ファクス兼用)。オープン前でもファクスで予約受付可。
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掲載紙面(PDF):
2011年2月5日(1931号) 1面 (8,268,008byte)
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投稿:かゆい所に手が届く 2011年02月05日
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投稿:うつみ 2011年02月05日コメントを書く