三菱電機、赤穂工場拠点に北米シェア拡大
2011年02月15日
鷆和で系統・変電システム製作所を操業している三菱電機は14日、北米市場における事業強化を目指し、アメリカ・テネシー州に電力用変圧器の新工場を建設する計画を発表した。赤穂工場は従来の生産を維持しつつ設計、開発を担う拠点と位置づけ、「積極的な投資」(中谷義昭常務)を行う方針。同社広報部は「具体的な投資プランは未定。赤穂工場の従業員数に変動はない」としている。
計画では、新工場は敷地面積40万平方メートルで年間25GVA(ギガボルトアンペア)の生産能力(赤穂工場は30GVA)。約180億円を投資し、2013年4月の稼働を予定している。
世界の送変電設備需要は年々着実に拡大。特に米国では過去に設置された変圧器が8年後をピークに更新期を迎えるほか、国の施策で風力発電所の建設も進むとみられ、市場規模が高い水準を継続するという。3年前に生産能力を1・5倍に増強した同社赤穂工場の稼働率は現在約9割に達し、大幅な上積みは困難。輸送コスト削減のメリットもあることから現地工場の新設を決めた。
同社が発表した中期受注見通しによると、新工場がフル稼働する2015年には北米市場でのシェアを現在の5%から20%以上に拡大。中国工場も含めたグループ全体の売上高では現状の1・5倍となる500億円超を目標としている。
掲載紙面(PDF):
2011年2月19日(1933号) 3面 (10,024,810byte)
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計画では、新工場は敷地面積40万平方メートルで年間25GVA(ギガボルトアンペア)の生産能力(赤穂工場は30GVA)。約180億円を投資し、2013年4月の稼働を予定している。
世界の送変電設備需要は年々着実に拡大。特に米国では過去に設置された変圧器が8年後をピークに更新期を迎えるほか、国の施策で風力発電所の建設も進むとみられ、市場規模が高い水準を継続するという。3年前に生産能力を1・5倍に増強した同社赤穂工場の稼働率は現在約9割に達し、大幅な上積みは困難。輸送コスト削減のメリットもあることから現地工場の新設を決めた。
同社が発表した中期受注見通しによると、新工場がフル稼働する2015年には北米市場でのシェアを現在の5%から20%以上に拡大。中国工場も含めたグループ全体の売上高では現状の1・5倍となる500億円超を目標としている。
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