唐船の市民農園に予想超える人気
2011年02月18日
休耕地を再生して市民農園を整備した自立経営農業振興協会野菜生産部会のみなさん
市民農園の名称は「グリーンファーム唐船」。赤穂海浜公園オートキャンプ場の北隣り約1ヘクタールにA区画(40平方メートル、年間利用料金6000円)とB区画(120平方メートル、1万5000円)の2タイプ計98区画を整備し、駐車スペース、トイレなども備えている。
市内で耕作放棄地解消に取り組む折方の農業、沖洋和さん(68)が「栽培の苦労と収穫の喜びを体験してもらえる場を作りたい」と市に相談。県が事業費の半分を補助する「ひょうご市民農園整備事業」を活用し、残りは市の補助とJAの融資を受けた。
3〜10年間手付かずだった休耕地を地主から借り受け、沖さんが部会長の「赤穂市自立経営農業振興協会野菜生産部会」のメンバー有志で昨年1月から耕うん開始。雑草が生い茂り、不法投棄ごみが散乱していた荒地を1年がかりで農地によみがえらせた。補助制度の枠組みがあるため事業主体は県公社だが、実質的な管理運営は同部会が行う。
「ここはもともと日当たりも水はけもよく、農業に適した土地」と沖さん。40平方メートルの区画で「上手に作れば家族4〜5人分の作物が収穫可能」といい、「家族の笑い声が響く楽しい農園になれば」と話している。
農業用水は地下水を自由に利用でき、くわや熊手など農具を無料で貸し出すほか、手押し耕運機のレンタル(有料)もある。初心者向けの講習会や収穫祭などのイベントも随時開かれる予定。すでにB区画は全14区画が成約済みで、A区画も残りわずかになりつつあるといい、関係者らは「自分の手で野菜を作ってみたいという人がこんなに多いとは」と予想以上の反響に喜んでいる。
利用申し込みは契約順に受け付け。問合せは同部会Tel42・2651(JA兵庫西赤穂営農センター内)。
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掲載紙面(PDF):
2011年2月19日(1933号) 3面 (10,024,810byte)
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投稿:直売所 2011年02月22日コメントを書く