赤穂で復活の電気自動車がゴールへ
2011年09月06日
電気自動車「Meguru」でチャリティ走行挑戦中の中林あきおさん(右)と籠谷健さん
福岡県大牟田市のフリーラーター、中林あきおさん(37)。徒歩で日本一周に成功した経験の持ち主で、大阪府守口市の中小企業4社が共同開発したEV車をたまたまニュースで知り、挑戦を思い立った。当初は日本一周を計画したが東日本大震災が発生したため、大阪と実家を往復する西日本ルートに変更した。
愛車の名前は「Meguru」(メグル)。1回8時間の充電で30キロの距離を走行できる。ルート途中の民家や商店で充電を頼み、1回につき100円を中林さんが義援金に寄付。宿泊先などを無料で提供してもらった場合はそれに見合った金額を募金する。これまでの送金額は18万円を超えた。
大阪を出発して8日後の5月17日、それまで順調だったメグル号が高取峠の登りで突然白煙を上げてエンジンストップ。通りがかりの車にけん引をお願いし、平地は重量約200キロの車両をロープで引っ張って何とか市街地へたどり着いた。
設計も仕組みも通常の車とは異なるため、修理先を見つけるのは一苦労。ようやく引き受けてくれたのが、加里屋の籠谷健さん(52)=赤穂電装社長=だった。籠谷さんにとっては車の電気配線はお手の物。オーバーヒートで溶融したコードを10倍の太さに交換し、「二度と同じトラブルを発生しないように」とその他の配線すべても約6時間かけて付け替えた。
息を吹き返したメグル号は、その後は一度も配線トラブルを起こさず、7月5日に大牟田に到着。折り返してからも順調な走りを続け、今週末に守口市へゴールできる予定だ。
「元気な様子でホッとした。最後まで無事に走り切り、日本の中小企業もまだまだやれるということをPRしてほしい」と籠谷さん。中林さんは「素早い動きで修理してくれる姿は本当に格好良かった。おかげでここまで走ってこれた。絶対に完走したい」とゴールへの意欲を新たにしていた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2011年9月10日(1958号) 4面 (9,901,819byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
福祉大生が宮城で復興ボランティア [ ボランティア ] 2011年06月15日
チャリティゴルフ参加募集 手をかけるほど公園に愛着 「陽はまた昇る募金」で炊き出し支援 [ ボランティア ] 2011年06月11日
市身障者福祉協会が車いす寄贈 [ ボランティア ] 2011年06月10日
いきいきサロン実践講座を実施 園児たちに歯ブラシをプレゼント 「年金の一部」今年も善意の寄付金 [ ボランティア ] 2011年06月05日
4日に「福祉のつどい」 コウノトリの「幸ちゃん」また来穂 [ 街ネタ ] 2011年06月02日
ソロプチ西播磨、赤穂市へ車寄贈 [ ボランティア ] 2011年05月31日
一斉清掃で「ごみゼロ」アピール [ ボランティア ] 2011年05月30日
ハンドベルでホーム慰問 [ ボランティア ] 2011年05月29日
鈴なりのミカンの花、豊作の予感 [ 街ネタ ] 2011年05月24日
同行ルポ・被災地で広がる「格差」
コメントを書く