小國が大差判定で王座奪取
2011年11月03日
プロデビュー7戦目で東洋太平洋王座を獲得した小國以載。左から2人目が高嶋穣会長
同級15位の小國は序盤から軽快なフットワーク。大振りなガスカのパンチを見切り、得意のカウンターを的確にヒットさせた。5回には相手のあご、ボディに右の強打。2度のダウンを奪って完全にペースを握った。6回に偶然のバッティングで左目尻を切ったが、動じることなく敵の攻撃をさばいた。
今回の試合は小國にとっても、ジムにとっても初のタイトル戦だった。対戦相手の試合映像を繰り返しチェックして弱点を見抜いた高嶋穣会長は「内側からコンパクトに攻めろ」と指示。小國は落ち着いて作戦を実行した。KOの期待に応えることはできなかったものの、選手とセコンドが一体となった万全の試合運びだった。
WBA同級11位のガスカに勝ったことで、世界ランク入りはほぼ確実。そうなれば“世界挑戦”も現実味を帯びてくる。「日本の代表として戦う決意」として今回からトランクスに入れた日の丸の刺しゅうが誇らしげだった。
▼小國以載・新チャンピオンの談話=「最後まで集中を保てた。会場からの“小國コール”が力になった。目指すは世界。ここで立ち止まるわけにはいかない。もっと強くなる。チャンスはすべてものにしたい」
▼高嶋穣・VADYジム会長の談話=「勝って当然の相手ではあったが、小國の強さは証明できた。来春に防衛戦を組む。相手は(ガスカに敗れるまでチャンピオンだった)大橋弘政。ガスカより実力は上。彼に勝ってこそ真の王者だ」
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掲載紙面(PDF):
2011年11月5日(1965号) 1面 (10,369,336byte)
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