畑で広がる人のつながり
2011年12月05日
「民学農」の三者共同でオープンした「とらいあんぐる農園」
東日本大震災から約4カ月後の7月、赤穂市、太子町の知的障害者の親たちが支援者団体「コモンズ」を結成。「緊急時の支え合いは普段の支え合いから」と障害の有無や年齢、立場などを越えた絆づくりを目指し、活動の一環として農園を開所した。
地産地消の推進に取り組んでいる関西福祉大の溝端剛ゼミと連携し、千種川河口部左岸の休耕田約500平方メートルを賃借。種まきや水やりなど具体的な栽培ノウハウについては溝端ゼミと交流のある農家からアドバイスを受ける。活動資金は県の助成制度を活用。出来上がった作物は、学生たちが花岳寺通商店街と駅前通りで運営するショップで販売し、その収益で障害者理解を深める研修会を開催する計画だ。
作業初日は学生8人を含む約25人が参加し、目印の看板を設置。きれいに耕された黒土にタマネギ、キャベツなど3種約1650株を植えた。この日が初対面の人もあったが、青空の下で会話も弾み、作業を終える頃にはすっかり打ち解けた。ゼミ4回生の山本紘己さん(22)=新田=は「畑仕事は初めてだったけど、楽しかった。次回の作業日も参加したいです」。
当番は決めず、「できる人ができることをする」という緩やかな運営方針。コモンズ代表の酒井直子さん(51)=太子町=は「やっと活動の種がまけた。つぼみがついて、どんな花が咲くのか楽しみ」と話している。
農園活動への参加は自由。作業日などについての問合せは溝端研究室TEL46・2614。
<前の記事 |
「産廃処分場は『環境犯罪』SNSで発信を」 [ 社会 ] 2019年11月17日事故を『しない』、お先に『どう』ぞ [ 社会 ] 2019年11月15日浄専寺で報恩講落語会 [ 社会 ] 2019年11月11日《市公共工事贈収賄》検討委が初会合 中村文代さんに兵庫県社会賞 消費者活動で功績 [ 社会 ] 2019年11月06日「産廃反対市民の会」5周年記念講演会 世代問わず意見交流「教学サロン」 市民が考えた「2030年の赤穂」 [ 社会 ] 2019年10月30日「安心実現へ行動」大会宣言採択 [ 社会 ] 2019年10月28日《市公共工事贈収賄》個別聞き取り 全職員へ対象拡大 腹痛や吐き気 塩屋小で学級閉鎖 行政情報発信にLINE活用 [ 社会 ] 2019年10月21日台風19号 災害義援金箱を設置 [ 社会 ] 2019年10月21日「魅力伝えたい」第35代赤穂義士娘が決定 [ 社会 ] 2019年10月19日古民家再生に最大666万円補助 [ 社会 ] 2019年10月19日
コメントを書く