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復興願い消防士が絆をリレー

 2012年05月08日 
被災地復興を応援しようと「消防士タスキリレー」を走った赤穂市消防本部の職員有志
 東日本大震災からの復興へ願いを込めて、各地の消防職員有志たちが鹿児島から宮城まで走る「消防士タスキリレー」が7日から8日にかけて赤穂を通過。市消防本部の有志37人が約42キロを走り、相生市へつないだ。
 タスキリレーは福岡、広島などの消防職員が実行委員会を立ち上げ、震災発生から1年の今年3月11日に鹿児島市をスタート。各地の消防士有志が休日や非番を利用して走り、半年後の9月11日に宮城県石巻市のゴールを目指す。一人500円ずつ参加費を集め、義援金として被災地へ贈る。
 実行委によると、当初約3000人と見込んだランナー総数は現時点で1800人を超え、最終的には8000人に達する勢い。総走行距離は6000キロと予想している。
 7日昼に福浦峠から兵庫県入りし、東備消防組合から受け継いだタスキを5人一組で2〜5キロずつリレーした。上郡町役場を経由し、翌日は高取峠を越えて相生市役所へ到着。庁舎前の「長崎の鐘」を鳴らして一日も早い復興を祈った。
 石巻市では、東日本大震災の活動中に行方不明になった消防士4人が今もなお見つかっていないという。赤いタスキを肩に掛けて高取峠を走った予防課の藤田耕三さん(38)は「タスキに詰まったみんなの思いを感じながら走りました。これから走る人たちにも頑張ってほしい」と話した。
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掲載紙面(PDF):
2012年5月12日(1990号) 3面 (8,628,557byte)
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