有年の遺跡は「国史跡級」
2012年08月06日
有年地区の遺跡評価などをめぐって意見が交わされた考古学シンポジウム
有年考古館の特別展開催記念として赤穂市教委が主催。弥生政治史に詳しい寺沢薫・桜井市纏向学研究センター長の基調講演の後、日本考古学協会理事の森岡秀人氏(59)と兵庫県まちづくり技術センター埋蔵文化財部副課長の岸本一宏氏(53)を交えたパネル討論を実施した。
討論では、有年地区で発掘された周溝墓に、吉備や讃岐発祥の円形(有年原・田中遺跡)と畿内から広まった方形(有年牟礼・山田遺跡)の両方が存在している点をめぐって議論。岸本氏は「吉備と畿内が常にせめぎ合った地域だったのでは」と述べ、森岡氏は「2つセットで国史跡レベルの遺跡群」との認識を示した。寺沢氏は「播磨は大和王権の一翼を担う存在だった可能性もある。歴史的な価値を持つ史跡をぜひ残してほしい」と保存整備の必要性を訴えた。
シンポジウムには東京など県外を含む約120人が参加。西有年の男性(72)は「自分の住む土地に全国的に貴重な遺跡があるということが分かった」と感想を話していた。
<前の記事 |
市民ミュージカルへオーディション [ 文化・歴史 ] 2018年01月10日赤穂緞通の現代作家ら一堂ギャラリー 希少なビートルズ限定盤公開 ホテルロビーでクラシック演奏会 [ 文化・歴史 ] 2017年12月18日東有年に前方後円墳 赤穂で初 [ 文化・歴史 ] 2017年12月16日児童合唱団 イブに定期演奏会 浅野陣屋「株式会社で活用」提案 [ 文化・歴史 ] 2017年12月15日第47回義士祭奉賛学童書道展の入賞者 中世寺院跡をゆかりの門徒ら整備 礎石も発見 [ 文化・歴史 ] 2017年12月12日市美展無鑑査の橋本正史さん「麗しき西播磨」展 [ 文化・歴史 ] 2017年12月12日子どもたちが忠臣蔵寸劇を熱演 愛好者らが熱戦 忠臣蔵囲碁大会 [ 文化・歴史 ] 2017年12月03日赤穂美術協会が3日まで小品展 [ 文化・歴史 ] 2017年12月01日国境標石、高瀬舟船着き場跡など探訪 [ 文化・歴史 ] 2017年11月27日『市史史料集』第4集を刊行 [ 文化・歴史 ] 2017年11月20日
コメント
0 0
投稿:違和感 2012年08月06日コメントを書く