高校生が避難所運営を模擬体験
2012年10月29日
避難所運営の難しさを模擬体験した防災ゲーム
東海地震に備えて静岡県が平成19年度に開発したカードゲーム形式のプログラム。校舎の間取りをプリントした平面図を「避難所」に見立て、被災者約200人の迅速かつ適切な収容を目指す。市の避難所に指定されている同校へ赤穂青年会議所(JC・山本昌紀理事長)がキットを提供し、希望した生徒が参加。JC会員を交えた6人一組に班分けして体験した。
「冬の日曜日にマグニチュード8・0の地震が発生し、電気、ガス、水道はストップ。外は強い風雨」との設定。食糧不足やトイレ詰まり、マスコミ対応など降りかかるトラブルや課題をさばきつつ、続々と押し寄せる被災者を体育館や教室へ割り振った。避難してくる人は年齢、性別だけでなく、外国人、ペット連れなどさまざま。「家族は同じ部屋に」「健康な人は運動場へ移動を」などと相談して配置を考えた。ゲーム後の振り返りでは「認知症の人にどう対処すればよいかわからなかった」「資格を持っている避難者にボランティアとして協力してもらえばよかったのでは」といった反省や気付きが各班から発表された。
プログラムの名称は、避難所(H)、運営(U)、ゲーム(G)の略で、続けて読むと「抱きしめる」という意味の英単語。「避難者を優しく受け入れて」との願いを込めている。同校2年の薮本真実さん(17)は「地震のことをこんなに真剣に考えたのは初めて。弱い立場の人に配慮することが大切だと感じました」と話していた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2012年11月3日(2012号) 3面 (10,110,789byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
市内の火災件数、2年ぶりに増加 市民会館で憲法学習会 [ 社会 ] 2009年01月23日インフルエンザ流行で学級閉鎖 燃え上がる炎に無病息災願う [ 社会 ] 2009年01月15日歳末たすけあい、目標上回る寄金 [ 社会 ] 2009年01月13日「昭和生まれ最後の世代」が成人 [ 社会 ] 2009年01月11日火災のない一年願う 市消防出初式 [ 社会 ] 2009年01月11日古代米をピザ生地に加工して県知事賞 「写真に見る赤穂今昔」山本正二さん逝去 [ 社会 ] 2009年01月10日「海の深層水は便秘に有用」学会で発表 19年度観光客、3年ぶり減少 学生が一年間の研究成果を発表 [ 社会 ] 2009年01月06日飲食、土産物などカードでお店をPR 新理事長に寺田眞康氏 赤穂JC [ 社会 ] 2009年01月01日全国大会に向け、女性消防隊が発足 [ 社会 ] 2008年12月22日
コメントを書く