“走るお医者さん”が大会サポート
2012年11月09日
ドクターランナーとして「赤穂シティマラソン」を走る赤穂市民病院陸上部の有志
ドクターランナーは実際にレースを走りながら万一の救急対応を補助するボランティア。平成21年の東京マラソンでは心肺停止状態になったタレントの松村邦洋さんをドクターランナーなどの迅速な処置で蘇生した。大規模な大会には普及したが、地方の大会では珍しい。
5人はいずれも3年前に発足した「赤穂市民病院陸上部」のメンバー。宿直や深夜の呼び出しなど多忙な勤務をこなしながら時間を見つけてトレーニングし、5人ともハーフマラソン以上の完走歴を持つ。「安全で安心な大会運営に少しでも役立てば」と協力を申し出た。
当日は前方集団から後尾まで5人が散らばるようにペースを調整し、一般選手の健康状態に気を配る。レース中に体調を崩した走者があれば、いち早く駆け付けて初動救急に取りかかる。
ドクターランナーとしての参加を有志に呼び掛けた同部代表の小畑利之さん(47)=同病院内科部長=は「臨床とマラソンの両方の経験を活かしたい」。自身も昨年大会で年代別2位になった走力の持ち主だが、「今回は順位もタイムも度外視です」とサポートに専念する構えだ。
実行委員会によると、ドクターランナーとは別の医療スタッフを救護所3カ所に配置。さらに、救急隊員6人による自転車AED隊をコース各所に待機させ、不測の事態に備える。
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掲載紙面(PDF):
2012年11月10日(2013号) 1面 (7,020,405byte)
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