前王者との接戦制しV3
2012年11月18日
前王者との接戦を制して3度目の東洋太平洋王座防衛を果たした小國以載選手
プロ10戦目の一戦は思わぬ苦戦になった。距離を取って的確にパンチを打ち込むスタイルが影をひそめ、雪辱を期して序盤から襲いかかるガスカ選手の攻勢にさらされた。「動かずにガードを固める作戦」(高嶋穣会長)で防御し、相手のボディへパンチを集める戦術で何とかポイントをリードしたが、得意のストレートは最後まで本来の伸びを欠いた。
採点は113ー114、116ー114、116ー112と分かれた。「自分の立ち位置がわからなかった。一歩間違えていたら負けていた」とチャンピオン。陣営も「よく研究されていた。今までの試合で一番きつかった」と苦戦を認めた。しかし、後半はセコンドの指示通りにフェイントを多用して挑戦者の勢いを失わせるなど試合運びに成長も。高嶋会長は「スランプ状態でよく勝った。やはり何か持っとる」と愛弟子の勝利に安堵した。小國選手は10戦全勝(2KO)、ガスカ選手は19勝(5KO)4敗。
プロデビュー後、年3回のペースでコンスタントに試合を重ねてきた王者。高嶋会長は「年内はジム出入り禁止」と年開けまでの“完全休養”を宣言した。激戦の疲れをリフレッシュし、持ち味のスタイリッシュなボクシングを取り戻す。
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掲載紙面(PDF):
2012年11月23日(2015号) 3面 (12,336,055byte)
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