街角に美“ウインド画廊”25年
2013年01月12日
開設25周年になった田中画材の「ウィンドギャラリー」
道に面したガラス張りのショーケース。店内に入らず外から自由に鑑賞できるのが特長で、街角に彩りと潤いをもたらしてきた。店主の田中育子さん(73)は「小さくても親しみやすいギャラリーとして、これからも続けていきたい」と話している。
同店は昭和47年、田町商店街の角地に開業した。当時は市内に絵画を展示できる場所が少なかった時代。62年10月に店舗を建て替えた際、「誰でも気軽に作品を掛けてもらえれば」と商品陳列のスペースを削ってギャラリーを設けた。間口約7メートル、高さ約2・5メートルで、100号サイズの作品が3枚掲出できる。スポットライト、湿度を保つための換気扇を備えた。
個人とグループを問わず、「お金のことを気にせずに作品を発表してほしい」と1カ月単位で無料貸し出し。書や陶芸、絵手紙といった絵画以外の分野にも門戸を開いた。この25年間、作品掲出が途切れたことは一度もないため、展示回数は300回を重ねたことになる。
今月は一陽会会員の廣門幸三さん(63)=中広=が「初めて挑戦した」という人物画の小品10点を展示中。同ギャラリーで4回目の展示となった廣門さんは「絵は鑑賞されてこそ意味があると思う。ここで作品を見てもらえることが自分にとって一つの励みになっている」と話す。
「一生懸命手掛けた作品は、どれも世界で一つの輝きを持っている」と芸術の魅力を話す田中さん。“描く人”と“見る人”をつないできたギャラリーは、これからも多様な個性で彩られていくだろう。
同ギャラリーについての問合せはTEL43・2657。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年1月12日(2022号) 1面 (8,512,978byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
男声合唱のコンサート [ 文化・歴史 ] 2011年12月07日考古学の大家が語る松岡秀夫氏 [ 文化・歴史 ] 2011年12月06日義士祭学童書道の入賞者 有年楢原のイルミ、今年で10年 [ 街ネタ ] 2011年12月05日兵庫県川柳祭、議長賞に2人 [ 文化・歴史 ] 2011年12月05日善意のノジギク、花盛り かるたで楽しく義士学習 文集「かぼちゃ畑」で秋田泰治特集 [ 文化・歴史 ] 2011年12月03日三木友子「かな書展」 [ 文化・歴史 ] 2011年12月02日グラスに広がる忠臣蔵の世界 [ 街ネタ ] 2011年11月30日堀部安兵衛を軸に忠臣蔵版画展 [ 文化・歴史 ] 2011年11月30日城郭テーマのシリーズ講演会が開幕 [ 文化・歴史 ] 2011年11月27日忠臣蔵検定に過去最多130人 [ 文化・歴史 ] 2011年11月27日赤穂の文化財が一堂の特別展 [ 文化・歴史 ] 2011年11月25日日本美術史の権威が語る赤穂の宝物・絵画 [ 文化・歴史 ] 2011年11月25日
コメントを書く