平井正年の天井画が里帰り
2013年03月17日
旧坂越浦会所で展示中の平井正年の天井画
若くして絵の道を志した正年は反対する父を説得し、3年間だけの約束で上洛。京都市立美術工芸学校へ入り、円山応挙を祖とする円山派の重鎮、今井景年に花鳥画を学んで帰郷した。大正5年に伏見宮家に屏風を献上して銀瓶などを拝領。将来が嘱望されながら、そのわずか4年後に流感で体調を崩してこの世を去った。
企画展では、色付いた紅葉の周りでスズメやウズラが戯れる二曲一隻の屏風「紅葉群鳥図」、金泥で戸板に描いた「蝶の図」など約40点を展示。メーンの天井画(縦2メートル、横3・6メートル)は遺作で44面に花や鳥、昆虫を描いたもの。昭和26年に坂越幼稚園(当時は町立)の新築記念に寄贈され、遊戯室の天井に飾られていた。現在は作品保護のため歴史博物館が保管しており、一般公開は19年ぶり。花びらや羽の一枚一枚を丹念に描いた筆致が目を引く。
5月13日(月)まで午前10時〜午後4時。4月10日(水)から一部を入れ替える。火曜休館。TEL48・7755。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年3月23日(2031号) 1面 (8,431,526byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
土器に見る渡来人の息吹 [ 文化・歴史 ] 2014年07月18日行燈の明かりに浮かんだ献納俳句 [ 文化・歴史 ] 2014年07月15日伊万里焼をテーマに茶話会 有年牟礼・山田遺跡の調査報告書刊行 [ 文化・歴史 ] 2014年07月12日姫響の演奏会、赤穂出身ピアニスト独奏も 師走の第九合唱へ練習スタート [ 文化・歴史 ] 2014年07月11日棟方志功の処女版画集を展示 [ 文化・歴史 ] 2014年07月11日葛籠、背負子など「昔ばなしと民具」展 [ 文化・歴史 ] 2014年07月04日市美展2014の作品募集要項 大石神社薪能、1日から前売り開始 色絵の美、絵付師・稲田芳雲展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月26日「絵画を楽しむ会」のギャラリー展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月23日豊かな実り願って早乙女がお田植え [ 文化・歴史 ] 2014年06月22日コンセル・ヌーボ第31回定演 美術工芸作家ら多彩にグループ展 [ 文化・歴史 ] 2014年06月17日
コメントを書く