- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
すばらしい絵本との出会い
2013年04月06日
『アンリくん、パリへ行く』 ○絵/ソール・バス ○文/レオノール・クライン ○訳/松浦弥太郎 ○スペースシャワーネットワーク
フランス生まれの伝説的グラフィック・デザイナー、ソール・バスが50年前に描いた一冊は、私が今までに手にしたことのなかった絵本です。
ルブールという小さな町に暮らす男の子アンリは、パリに行きたくてたまりません。ある日、チーズとパンとニンジン、そして紙と鉛筆を持ってパリを目指します。
その途中、疲れて木陰で昼寝します。寝る前に鉛筆を目的地へ向けて地面に置くのですが、寝ている間に小鳥が動かしてしまいます。目覚めた彼は、鉛筆の方向へ歩き出しますが、着いた先は…。
作品には両親や3人の友達が登場しますが、みな足だけしか描かれていません。それなのに、アンリくんと友達とのかかわり、やさしいお父さんやお母さんとの絆が感じ取れます。本当に不思議でゆかいな絵本です。
50年前といえば、第二次世界大戦からようやく立ち直った日本が高度経済成長の道を歩み始めたころです。その時代に著者は何を問いかけようとしていたのでしょうか。
* * *
『アンリくん、パリへ行く』○絵/ソール・バス○文/レオノール・クライン○訳/松浦弥太郎○スペースシャワーネットワーク
* * *
▽お知らせ=しばらく文庫を休んでおりましたが、4月13日より再開できる運びとなりました。従来通り、第2・第4土曜日にオープンしますので、ご利用ください。TEL49・2089。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年4月6日(2033号) 4面 (9,716,472byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
子どもたちへのメッセージ 2015年05月02日古井戸に落ちたロバ 2015年04月18日本との出会い 2015年04月11日へいわってすてきだね 2015年03月21日サー・オルフェオ 2015年03月07日人形の悲しみ 2015年02月21日希望の木 2015年01月24日かあさんのこもりうた 2014年12月13日採話の絵本 2014年10月11日生きるということ 2014年09月20日木の音をきく 2014年08月30日おばけの絵本 2014年08月23日インドの絵本 2014年08月02日タンザニアのおはなし 2014年07月26日ユーモラスな絵本 2014年07月12日
コメントを書く