予定価格の98%で入札も「安過ぎ」と失格
2008年06月30日
赤穂市が6月27日に行った公共工事の入札で、予定価格の98%にあたる高率にもかかわらず、最低制限価格を下回って失格していたことがわかった。参加業者の間で「最低制限価格の設定ミスでは」との疑念が持たれているが、市は「間違いや失敗はなく、適正な金額」と否定している。
入札された工事は6月10日公告の「宮前明神木線外道路整備工事」。17日から25日まで郵便入札を受け付け、15社が応募した。
予定価格508万円(税抜き価格)に対し、約345万円から500万円の間で入札した14社がいずれも「最低制限価格を下回った」として“失格”。予定価格より3万円安い505万円で入札した業者が落札した。
赤穂市は「工事の品質を一定レベル保持する目的」で、設計額が500万円を超える郵便入札の場合に最低制限価格を設定し、下回った業者は自動的に失格する決まり。設計額1億5000万円までは副市長、それ以上は市長が決定権を持つ。
「土木工事であれば、予定価格の65〜70%ぐらいに設定されることが多い」(関係者)が、市幹部によれば、「担当所管が算出した設計額を基に、その工事の難易度などを勘案して決定権者が決める」ため、80%前後になることもあるという。
ある入札参加業者は「今回の工事が難易度の高いものとは思えない。予定価格と最低制限価格があまりにも接近している」と不自然さを指摘する。
「市は間違いを認めて再入札すべき」との声も上がる中、今回の最低制限価格を設定した明石元秀副市長は本紙取材に対し、「決して計算間違いや書き間違いではない」と正当性を主張。「今後も今回のような比率で設定することもありうる」と話した。
市契約検査係によると、最低制限価格は開札まで厳封され、「決定権者以外がチェックする仕組みはない」という。予定価格の98%にあたる入札金額で失格したことについて「異例といえば異例だが、問題はない」としている。
事情を知ったある市民は「市の言い分は合理性がない。もし、本来はもっと低い最低制限価格を設定すべき工事だったとしたら、税金が余分に使われたことになる」と話していた。
関連サイト:
■赤穂市入札情報・郵便入札工事募集一覧(赤穂市ホームページより)
掲載紙面(PDF):
2008年7月5日(1802号) 1面 (7,773,040byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
入札された工事は6月10日公告の「宮前明神木線外道路整備工事」。17日から25日まで郵便入札を受け付け、15社が応募した。
予定価格508万円(税抜き価格)に対し、約345万円から500万円の間で入札した14社がいずれも「最低制限価格を下回った」として“失格”。予定価格より3万円安い505万円で入札した業者が落札した。
赤穂市は「工事の品質を一定レベル保持する目的」で、設計額が500万円を超える郵便入札の場合に最低制限価格を設定し、下回った業者は自動的に失格する決まり。設計額1億5000万円までは副市長、それ以上は市長が決定権を持つ。
「土木工事であれば、予定価格の65〜70%ぐらいに設定されることが多い」(関係者)が、市幹部によれば、「担当所管が算出した設計額を基に、その工事の難易度などを勘案して決定権者が決める」ため、80%前後になることもあるという。
ある入札参加業者は「今回の工事が難易度の高いものとは思えない。予定価格と最低制限価格があまりにも接近している」と不自然さを指摘する。
「市は間違いを認めて再入札すべき」との声も上がる中、今回の最低制限価格を設定した明石元秀副市長は本紙取材に対し、「決して計算間違いや書き間違いではない」と正当性を主張。「今後も今回のような比率で設定することもありうる」と話した。
市契約検査係によると、最低制限価格は開札まで厳封され、「決定権者以外がチェックする仕組みはない」という。予定価格の98%にあたる入札金額で失格したことについて「異例といえば異例だが、問題はない」としている。
事情を知ったある市民は「市の言い分は合理性がない。もし、本来はもっと低い最低制限価格を設定すべき工事だったとしたら、税金が余分に使われたことになる」と話していた。
<前の記事 |
関連サイト:
■赤穂市入札情報・郵便入札工事募集一覧(赤穂市ホームページより)
掲載紙面(PDF):
2008年7月5日(1802号) 1面 (7,773,040byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 社会 ]
《市民病院医療事故多発》内部検証の正当性に疑義 関係者証言から見える経営検討委の裏側 ストレスチェック 不実施なのに「実施」 [ 社会 ] 2022年02月12日「心残りないお別れを」納棺師の中山泉さん [ 社会 ] 2022年02月12日赤穂管内居住の新規陽性51人(2月11日) [ 社会 ] 2022年02月11日赤穂管内居住の新規陽性49人(2月10日) [ 社会 ] 2022年02月10日故障のJアラート 4日ぶりに復旧 [ 社会 ] 2022年02月09日牟礼市長 濃厚接触で11日まで自宅待機 検査は陰性 [ 社会 ] 2022年02月09日「高齢者守ることに重点を」コロナ対策で提言 [ 社会 ] 2022年02月09日赤穂管内居住の新規陽性者48人 介護老健施設でクラスター(2月8日) [ 社会 ] 2022年02月08日Jアラート受信機が故障 5日夜から 赤穂管内居住の新規陽性者31人(2月7日) [ 社会 ] 2022年02月07日赤穂管内居住の新規陽性者26人(2月6日) [ 社会 ] 2022年02月06日赤穂管内居住の新規陽性52人(2月5日) [ 社会 ] 2022年02月05日「変更」から一転「存続」不可解な協議過程
コメント
0 0
投稿:入札情報サービス 2009年05月14日単純に副市長が書き間違えたのでしょう。責任を取って副市長は最低額との差額の約160万円を赤穂市に払ってもらうのが筋ですね。
前市長らから1億円以上弁償してもらうんだから今回も当然でしょう。(ボーナスもで出たところだし)
それにしても、赤穂市はどうもおかしいですね。
0 0
投稿:名無し 2008年07月01日コメントを書く