輝き復活 花岳寺「千躰観音」
2013年08月09日
美しい金色の輝きが復活し、約1年ぶりに拝観が再開される花岳寺報恩堂の「千躰観音」
千躰観音は高さ約38センチのものが10体、20センチ前後のものが1008体の合計1018体がある。同寺の伝承によると、千躰観音は明治25年の千種川大水害で亡くなった犠牲者89人の冥福を祈るために遺族たちが奉納。もともと報恩堂があった寺が廃寺となり、昭和35年に堂宇ごと現在の場所へ移され、毎月1日と15日に開扉してきた。
昨年8月、千躰観音を本堂へ仮置きし、同寺護持会の前川渉会長(80)=中広=が一体ずつ丁寧に洗浄。長年積もったほこりを洗い流して胴体部に貼られた金箔の光沢をよみがえらせ、頭部と足元を金色に塗り直した。並行して老朽化が目立っていた報恩堂の壁を改修。従来は石段から畳へ上がっていた内部の構造を、靴を脱がずに参拝できるよう土間に変更した。
今後は原則として毎日午前9時から午後4時まで拝観可とする。同寺は「安らぎを得られる場としてお参りください」と話している。
10日の「観音まつり」は午後5時半から記念法要。子どもたちによる謡曲、日本舞踊の奉納に続き、津軽三味線の献奏などを行う。TEL42・2068。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2013年8月10日(2049号) 1面 (8,962,908byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
昭和2年古写真「義士行列」ルーツか [ 文化・歴史 ] 2015年11月28日夫婦念願のギャラリー開設 [ 文化・歴史 ] 2015年11月28日市児童合唱団が山鹿市とコーラス交流 [ 文化・歴史 ] 2015年11月24日美術協会 27日から小品展 [ 文化・歴史 ] 2015年11月24日吟道摂楠流赤穂吟詠会が55周年 [ 文化・歴史 ] 2015年11月22日幻の華道流儀「源氏流」特別展 [ 文化・歴史 ] 2015年11月21日葉蘭組み合わせて12カ月表現 [ 文化・歴史 ] 2015年11月21日古民具を別の用具にリメイク [ 文化・歴史 ] 2015年11月20日市吹奏楽団10回目定演へ練習佳境 「忠臣蔵の本質死守した」紀里谷監督インタビュー [ 文化・歴史 ] 2015年11月16日赤穂吟詠会の創立55周年大会 広重が描いた忠臣蔵版画展 [ 文化・歴史 ] 2015年11月14日大山描く室井澄さんへ地元が感謝状 [ 文化・歴史 ] 2015年11月13日来年の干支にちなんだ申の木目込み [ 文化・歴史 ] 2015年11月12日1年後ステージ目指し合唱団発足 [ 文化・歴史 ] 2015年11月12日
コメントを書く