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古民家模型を市に寄贈

 2008年01月11日 
丹精込めた古民家模型を寄贈する島津さん夫妻
 昔懐かしい古民家のミニチュア模型を趣味で制作している有年横尾の島津義弘さん(72)が、昨年開催した作品展成功のお礼に―と代表作1点をこのほど赤穂市役所に寄贈した。受け取った豆田正明市長は「何とも言えない素朴さが感じられる力作。市民のみなさんにも見てもらえれば」と近く市庁舎1階ロビーに展示する予定だ。
 今回寄贈したのは母屋と納屋、土蔵がセットになった「播州路民家」。播磨地方の典型的な庄屋を再現した力作だ。
 島津さんは会社を定年退職後にぶらりと訪れた岡山・八塔寺の古民家風景に心を奪われた。「まさに自分が生まれ育ったふるさとの景色。何らかの形で残したい」とミニチュア古民家を作り始めた。
 外観だけでなく、屋根裏など内部構造も実物同様に制作。解体した古民家の壁材を材料に使うなど素材にもこだわっている。模型の周りには農機具のミニチュア、妻の美穂子さん(71)が作った布人形が置かれ、昭和初期の庶民の暮らしぶりが再現されている。
 昨秋に市立民俗資料館で開催した作品展には約50日間の会期中、同館の企画展としては「おそらく過去最多」(同館)の3500人を超える来館者があった。
 「作品展では多くの人に見てもらえ、作ってきた甲斐があった」と島津さん。「今後は赤穂にも多くあった農村歌舞伎舞台の模型づくりに取り組んでみたい」と抱負を語っていた。
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掲載紙面(PDF):
2008年1月12日(1774号) 3面 (9,171,542byte)
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