赤穂浪士の人員配置図をネット公開
2013年12月11日
宮内庁の図書寮文庫がネットで公開した「吉良上野介屋敷図」=部分
同屋敷図(約68・4センチ、横118・5センチ)は吉良邸の見取り図に浪士の名前を朱書きしたもの。幕末から明治にかけて活躍した国学者、谷森善臣(1818-1911)の旧蔵書で昭和7年に同庁の図書寮文庫が取得した。
大石内蔵助、原惣右衛門らの名は表門のすぐ内側に書かれ、裏門側には吉田忠左衛門、小野寺十内などの名があり、討ち入り時の配置位置を示しているとみられる。理由は不明だが、四十七士のうち堀部弥兵衛、岡野金右衛門ら表門隊ばかり5人の名前が書かれていない。
討ち入りから120年以上経った文政13年(1830)の写本。同文庫は「江戸時代を通じ、人々の赤穂浪士への関心が薄らぐことがなかったことを示している」としている。
その他に公開されているのは、討ち入り後の浪士10人を預かった毛利家の記録「赤穂浪人御預之記」、吉良家3代が書き残した「吉良家日記」など。「大石内蔵之助屋敷図」は焼失して現存しない大石邸の間取りを示す資料で興味深い。
<前の記事 |
関連サイト:
■図書寮文庫所蔵資料目録・画像公開システム(宮内庁)
掲載紙面(PDF):
2013年12月14日(2066号) 4面 (10,978,162byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
市木と市花テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月21日視点ユニーク、川柳作品展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月05日昔話にみる女性の神話とドラマ 「播磨国風土記」ひも解く歴史教室 生誕110周年、辰巳柳太郎展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月01日忠臣蔵扇子の第8弾を発売 [ 文化・歴史 ] 2015年05月01日赤穂民報主催・第23回習字紙上展の作品募集 鎧飾り勇壮に「五月人形展」 [ 文化・歴史 ] 2015年05月01日古代ロマン感じた出前授業 コレクター所蔵“幻の名陶”を公開 [ 文化・歴史 ] 2015年04月25日藍染め古布の手芸作品展 [ 文化・歴史 ] 2015年04月23日一陽会員の廣門さん、母校へ作品寄贈 [ 文化・歴史 ] 2015年04月21日「城」モチーフの版画を一堂に [ 文化・歴史 ] 2015年04月18日季節の草花80点、春の山野草展 [ 文化・歴史 ] 2015年04月18日文化財保護へ防犯パトロール強化
コメントを書く