DV被害者の早期保護を
2014年02月17日
夫婦や恋人間での暴力問題について考える講演会が中広の赤穂市総合福祉会館でこのほどあった。女性への暴力防止活動などに取り組むNPO法人「ウィメンズネット・こうべ」の徳永桂子氏(55)が「DVと子どもへの影響」と題して話し、被害者の早期保護を訴えた。
内閣府が平成23年に行った調査によると、女性の3人に1人は配偶者から身体的または精神的な暴力を受けたことがあるとされる。徳永氏は、「自由がない、怖いと感じればそれはDV」と定義。DVのある夫婦間で育った子どもは、暴力で物事を解決する傾向や、いじめの加害者になりやすい可能性があると指摘した。
講演会には、各地域で生活相談を受ける立場の民生委員ら約200人が参加。徳永氏は「表に出ていない被害も多い。異変に気付いて、相談に乗ってあげて」と周囲の目配りの大切さを語った。
赤穂市民生委員児童委員協議会の涌元雅代副会長(72)は「暴力をしつけなどと言う大人もいるが、その考えが子どもにも引き継がれてしまうのが心配。より良い対応策を考えていきたい」と真剣に受け止めていた。
DVに関しての相談は兵庫県女性家庭センター(TEL078・732・7700、午前9時〜午後9時)などで受け付けている。
掲載紙面(PDF):
2014年5月3日(2086号) 3面 (8,455,327byte)
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内閣府が平成23年に行った調査によると、女性の3人に1人は配偶者から身体的または精神的な暴力を受けたことがあるとされる。徳永氏は、「自由がない、怖いと感じればそれはDV」と定義。DVのある夫婦間で育った子どもは、暴力で物事を解決する傾向や、いじめの加害者になりやすい可能性があると指摘した。
講演会には、各地域で生活相談を受ける立場の民生委員ら約200人が参加。徳永氏は「表に出ていない被害も多い。異変に気付いて、相談に乗ってあげて」と周囲の目配りの大切さを語った。
赤穂市民生委員児童委員協議会の涌元雅代副会長(72)は「暴力をしつけなどと言う大人もいるが、その考えが子どもにも引き継がれてしまうのが心配。より良い対応策を考えていきたい」と真剣に受け止めていた。
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[ 社会 ]
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