今月１１日から１２日にかけて赤穂市木津で発生した山火事を引き起こしたとして森林法違反容疑で逮捕された容疑者本人から２０日、「お詫び状」が郵送で赤穂民報へ届いた。「不始末を深く反省し、いかなる処分も謙虚に受ける所存」と謝罪の弁をつづっている。
　「お詫び状」は「皆様へ」の書き出しで始まり、Ｂ５判の横書き便せん２枚。失火原因について、「バーベキューを行った際の残りの炭や灰を『もう消えた』と思い込んで敷地脇の砂利のところへ処分した」と自身の行為を振り返り、「弁解の余地がありません」と過失を認めている。また、「今後は二度とこの様なことがないよう社会人としての行動規範を改め自覚する」と誓っている。
　本紙が手紙に書いてあった住所を基に連絡を取ったところ、紙面掲載を希望する本人の意向が確認できた。以下全文。
　　 ＊　＊　＊
「平成２６年５月１７日
皆様へ
　　　お詫び状
急啓
　この度は、私の軽率な判断によって自宅北側森林において火災を起こし、近隣の皆様に恐怖や損害を与え、また、警察や消防の皆様、その他関係者の皆々様にも多大なるご迷惑をおかけしたことを深く反省し、お詫び申し上げます。幸いけがをされた方や家屋等への延焼がなかったとお聞きしておりますが、これも皆様の迅速なご対応と夜を徹しての消火活動があったからこそであり、なんとお礼を申し上げればよいのか言葉が見当たりません。
　今回の失火は、バーベキューを行った際の残りの炭や灰を『もう消えた』と思い込んで敷地脇の砂利のところへ処分したものの完全に消えきっておらず、周囲の燃えやすい枯れ葉等に燃え移ってしまったことが原因であり、弁解の余地がありません。
　今後は二度とこの様なことがないよう社会人としての行動規範を改め自覚するとともに、社会に貢献できる人になるよう努めてまいります。
　現在、警察や消防の取調べも一段落し、今回の不始末を深く反省し、いかなる処分も謙虚に受ける所存でございます。一日も早い社会復帰を目指したいと思っておりますが、社会的影響も大きかったため一部のマスコミの執拗なる追いかけが続き、自宅にも戻れない状態であります。ご迷惑をおかけした皆様へのお詫びと、お世話になった皆様への感謝の気持ちを一刻も早くお伝えしたいと思い、甚だ略儀ではございますが、書面にて申し上げることをお許しください。草々」

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掲載紙面（PDF）：
2014年5月24日(2088号) 1面 (8,249,825byte)
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