涼を呼ぶ癒しの音色、水琴窟展
2014年08月02日
溶けた氷塊からしたたる水滴で音を奏でる水琴窟
水琴窟を研究して18年になる塩屋の造園業、長棟州彦さん(67)が自作した10種14基。「水滴の奏でる清々しい音色を聴きながら、ひとときの涼を楽しんで」と来館を呼び掛けている。
水琴窟は江戸初期の大名で茶人でもあった小堀遠州が原型を創案したと言われ、地中に埋め込む甕の材質や大きさ、水滴の落下点など微妙なバランスによって音質が変わる。長棟さんは「日本三大上水道に数えられた赤穂から魅力を発信したい」と研究を始め、理想の音色を生み出す「鳴り板」を開発。手軽に設置できる地上型など独自性のある作品を作り続けてきた。
今展では、ミストシャワーで涼感を演出した庭園にテーブル型、手洗い型など、さまざまなタイプの水琴窟を設置。甕の上に置いた氷塊が溶けた水滴によって音が鳴る、見た目にも涼しげな作品、和風の箱庭をあしらった室内型も紹介している。
「騒音の中で暮らし疲れた現代人の心を癒やす最高の音楽」と水琴窟の魅力を語る長棟さん。「それぞれの作品の音色に耳を傾けてもらえれば」と話している。
9月8日(月)まで午前10時〜午後4時。火曜と8月12〜15日は休館。入館無料。TEL56・9933。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年8月2日(2098号) 1面 (9,403,043byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
「塩のまち播州赤穂」日本遺産に認定 [ 文化・歴史 ] 2019年05月20日「秦氏を学ぶ会」が会誌を創刊 [ 文化・歴史 ] 2019年05月19日鉄道ファンの学生が写真展 [ 文化・歴史 ] 2019年05月10日徳力富吉郎「富士三十六景」展 [ 文化・歴史 ] 2019年05月05日稀少な忠臣蔵浮世絵など150点寄贈 [ 文化・歴史 ] 2019年04月27日有年考古館で企画展「戦地からの便り」 [ 文化・歴史 ] 2019年04月22日「木目込こてまりの会」第10回作品展 [ 文化・歴史 ] 2019年04月19日『市史史料集』第5集を刊行 [ 文化・歴史 ] 2019年04月16日山本加代さんに日本書芸院「史邑賞」 [ 文化・歴史 ] 2019年04月13日音楽通じて姉妹都市交流 水路に沿って上水道ウオーク [ 文化・歴史 ] 2019年04月01日桜の季節恒例のサロン演奏会 細密な絵付け魅力「横浜陶磁器」 [ 文化・歴史 ] 2019年03月30日「港」テーマに写真展〜フォトクラブ赤穂 [ 文化・歴史 ] 2019年03月24日絵画を楽しむ会 10回目ロビー展 [ 文化・歴史 ] 2019年03月23日
コメントを書く