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赤高ナイン熱戦譜(6)初戦から苦戦

 2014年09月20日 
第36回全国高等学校野球選手権大会兵庫予選大会2回戦、赤穂−市尼崎の得点経過と先発選手=1954年(昭和29)7月23日
 赤高にとって今大会初戦の市尼崎戦。1回裏、いきなり二塁打を打たれた石橋は3番バッターにセンター前タイムリーを許し、先制点を奪われた。赤高もヒットや四球で再三得点圏にランナーを送るものの決定打が出ず、0−1のまま6回が終わった。
 「相手ピッチャーは、球は遅いけど二段モーションでね。ほんま、打ちにくかった」(高尾)
 赤高が追いついたのは7回。勝本の内野安打と2つのフォアボールで満塁とし、ショートの失策でようやく1点を取った。8回も蓬、高尾が粘って四球を選び、塩崎のセカンドゴロで1塁走者が封殺される間に蓬が2塁から生還して逆転。さらに相手エラーで1点を追加した。石橋は2回以降、相手打線を散発3安打に抑えて完投勝利を収めた。
 得点経過を見れば、かなり危うい試合だったと思えるが、高尾も木村も「まったく負ける気がしなかった」と口を揃える。その自信は、「県下で最も厳しい」と噂された猛練習から生まれていた=文中敬称略。
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掲載紙面(PDF):
2014年9月20日(2104号) 3面 (9,105,200byte)
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