青年海外協力隊員としてセネガルへ
2014年09月26日
「現地の人たちとの交流を大切にしたい」と赴任先のセネガル国旗を手にする前田智帆さん
坂越小、坂越中から須磨学園高へ進んだ前田さんはフィリピンの貧困問題を取り上げたテレビ番組を見て国際協力への関心を持ち、国際関係学科がある津田塾大へ進学した。3回生のとき、所属していた海外インターンシップ団体の活動でセネガルの首都ダカールに約1か月半滞在。4回生時にも卒論の調査研究で再び渡航した。
「セネガルの人たちのゆっくりした、でも真っ直ぐな生き方にひかれた」という前田さん。アフリカやセネガルの発展に貢献できる仕事に携わりたいと、開発途上国の環境衛生を業務とする日本企業への入社も考えたが、「何が本当に住民から必要とされているのか、自分に出来ることは何なのか、見極めたい」と、あえて就職活動を打ち切った。
派遣先はダカールの南東約230キロにある人口約1万8700人のカオラック州ンドファン市。JICAが同市へ隊員を送り込むのは初めてという。前田さんは地域住民との対話を通じてニーズを探り、住民サービスや開発計画に反映させる業務を担う。
「行くからには、その国や住民のことを深く理解して現地に合ったプロジェクトを行いたい」と前田さん。「まずは現地の人たちと少しでも多くの時間を共有すること」を当面の目標にしている。
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掲載紙面(PDF):
2014年9月27日(2105号) 3面 (12,386,882byte)
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