日本画家・室井澄さん、大山のお膝元で個展
2014年10月28日
大山町での個展を前に創作に励む室井澄さん
70年を超える画業の中、何度も作品展を開いてきた室井さんだが鳥取県内での開催は初めて。大半は今展に向けて描いた新作で、「集大成のつもり」と語る意気込みが凝縮した展示になりそうだ。
大正9年生まれの室井さんは仏画の石川晴彦、美人画の寺島紫明に師事。50代前半の秋に初めて訪れた大山に「母の胸に抱かれたような温かさ」に魅せられた。「行くたびに違った姿を見せる“女神”。描いても、描いても、描ききれない表情がある」と通い続け、訪れた回数は今年3月で186回に上った。
作品展が開かれるのは、大山寺参道沿いにある天然温泉日帰り入浴施設「豪円湯院」。大山町で生まれ育った稲田二千武(にちむ)社長(73)が室井さんの作品に感銘し、会場を提供した。「霊峰大山を描く」と題し、2階特設会場に4号から40号まで60点以上(展示替えあり)を並べる。
朝焼けが照らす冠雪の山頂を描いた「朝」(S30号)、農村風景の向こうに穏やかな山容を臨む「辛夷の咲く里」(S40号)、大山とボタンの花を組み合わせた「花の季」(P20号)など。9割以上が2年前に「そごう神戸店」で開いた個展以降に手掛けた作品だという。
11月30日(日)まで午前11時〜午後6時。絵画展は観覧無料。「豪円湯院」はJR米子駅からタクシー約30分。Tel0859・48・6801。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2014年11月1日(2110号) 1面 (11,736,104byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
赤穂演奏家協会 25日にコンサート 美術工芸館図録 同号異人の作品収録か [ 文化・歴史 ] 2017年06月17日【社説】目先の面子ではなく美術館の信用守れ ル・ポン国際音楽祭の日程決定 画家志望の古川功晟さん 新日春展入選 [ 文化・歴史 ] 2017年06月03日北野中の大川礼子さん 国展初入選 [ 文化・歴史 ] 2017年06月03日夏休み茶道教室 小1〜中3募集 赤松円心テーマ 歴史教室を開講 「赤穂の色」テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2017年05月31日「秦河勝の墳墓」伝承の生島を見学 [ 文化・歴史 ] 2017年05月28日美術協会展が開催 28日まで [ 文化・歴史 ] 2017年05月26日「北前船寄港地」テーマにイベント [ 文化・歴史 ] 2017年05月20日夏の俳句を公募 入選句は行灯に ふれあい囲碁大会 100回に [ 文化・歴史 ] 2017年05月16日土器に触れて古代史学習
コメントを書く