88年前の日米親善人形が対面
2015年02月10日
赤穂幼稚園で対面したローズマリー人形(左)とメリー人形
人形はいずれも粘土とおがくずを混ぜた材質で身長32センチ。日米友好を願う一人のアメリカ人宣教師が「日本のひな祭りに人形を贈ろう」と全米に呼び掛けて約1万3000体を贈ったもの。当時は日露戦争後に勝利した日本と米国の間で政治的緊張が高まっていた時代で、人形は草の根の国際交流として大きな話題となった。しかし、太平洋戦争が始まると「敵国人形」として多くが処分され、現在は国内約360体、県内では10体が確認できるのみという。
同園に残っているのは白い肌で青い目をしたローズマリー人形。ベージュのコートにピンクの帽子をかぶり、背中にアルファベットで名札がついている。園の沿革誌には昭和2年1月7日に「米国ヨリ親善使節トシテ人形ヲ贈ラル」との記録がある。普段は職員室のガラスケースに飾り、毎年ひな祭り行事に園児に紹介している。
西村さんはラジオ関西の番組「青い目の人形『メリー』再会の旅」(木曜午前5時25分〜40分)のパーソナリティー。播磨町内の幼稚園から譲り受けたメリー人形を携えて他の人形の元を巡り、平和や友情のメッセージを伝えている。この日も制作スタッフが同行し、子どもたちが人形と触れあう様子を収録した。
「人形に『大好き』って言ってあげてね。その魔法の言葉があればみんな仲良くなれて、戦争もなくなりますよ」と西村さん。年長組の山本朱音ちゃん(6)は「お人形たちが会えて仲良くできてよかった。メリーちゃんにまた幼稚園に来てほしい」と笑顔だった。
同園での収録分は3月5日放送予定。
<前の記事 |
御崎小児童が「濱鋤き唄」挑戦 ソフトテニス第10回蓼城杯ジュニア大会 第4回定自圏中学野球は上郡がV 赤穂小140周年、校歌を大合唱 [ 子供 ] 2013年11月16日「少年の主張」松本さんに理事長賞 [ 子供 ] 2013年11月11日第12回市小学生リレーカーニバル 第25回忠臣蔵旗少年剣道の結果 第25回市中学学年別テニス 高校教諭が小学校で出前授業 [ 子供 ] 2013年11月09日「大切に育てて」大川のヒマワリ [ 子供 ] 2013年11月03日定自圏交流野球、3年ぶり赤穂開催 体操のU−12全国大会へ出場 いじめ第三者委が最終提言 五輪選手が子どもたちに卓球指導 母親クラブが事例発表
コメントを書く