忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 商業・経済
  3. 記事詳細

ユニチカ坂越事業所、来年3月生産停止

 2015年03月30日 
来年3月末での生産停止が決まったユニチカ坂越事業所
 経営再建中のユニチカは新中期経営計画の一環として、坂越事業所のビニロン繊維生産を来年3月末で停止することを27日に決定した。
 生産停止に伴い、同事業所に勤務する従業員を配置転換と出向で異動し、事業所は閉鎖する見通し。同社は「閉鎖時期は未定。現時点では事業所の転用計画はなく、敷地の売却も視野に入れている」と話している。
 同社によれば、ビニロン繊維は昭和25年に生産開始。衣料用合成繊維として業績を伸ばした。ポリエステルの登場後は建築・土木資材や産業資材へと用途を広げ、坂越事業所では年間1万トンを生産していたが、原燃料価格の高止まりや安価な海外品の参入などで事業環境は厳しさを増す一方。「重点志向する事業領域への経営資源のさらなる集中」のために生産停止を決めた。
 生産停止に伴い、同事業所の従業員約100人は別の部署への配置転換、グループ企業への出向となり、事業所(敷地面積約22ヘクタール)は閉鎖される見通し。また、関連会社については「今後、見直しを進める」(同社広報)としている。
 同社坂越事業所は、昭和9年(1934)に「紡機製造」のレーヨン工場として開設。4年後に「東亜繊維工業」に事業継承、さらに4年後の同17年(1942)にユニチカの前身である大日本紡績が吸収合併した。関係者によれば、昭和30年代後半には1000人を超える従業員が働いていた時期もあったという。
 平成24年には、同事業所が所蔵する昭和20〜30年代の研究記録と試料サンプルが「日本のビニロン工業の発祥を示す資料」として、世界に誇る日本の化学技術を顕彰する「化学遺産」に認定された。
 同事業所OBの笠井勇さん(70)=坂越=は「工場の灯を残そうと努力してきた者としては今回の決定は残念」と話し、「配置転換の折り合いがつくかどうかも気がかりだ」と後輩社員のことをおもんぱかっていた。
<前の記事


関連サイト:
【関連記事】ユニチカ坂越が所蔵「化学遺産」


掲載紙面(PDF):
2015年4月4日(2130号) 1面 (11,251,445byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメント

ユニチカ本体が今は伸るか反るかだから仕方ないよ。

0  0

投稿:** 2015年11月23日

…残念

0  0

投稿:赤穂市民 2015年03月30日

又々、雇用先が無くなるね。
若者流失! 

0  0

投稿:消滅市町へ 2015年03月30日

コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 市民病院の経営形態「変更の可能性ある」副市長が言及←***(12/29)
  • 《市民病院医療事故多発》医療ミスの脳外科医 業務上過失傷害罪で在宅起訴〜神戸地検姫路支部←この事件に強い関心がある者(12/28)
  • 《市民病院医療事故多発》「膿出し切る必要」現役医師が提言←赤穂市民(12/28)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警