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「城」モチーフの版画を一堂に

 2015年04月18日 
「日本の城」をテーマに作品が並ぶ版画展
 城をモチーフにした作品ばかりを集めた版画展「版画家が描いた 日本の城」が16日から尾崎の「たでのはな美術館」で始まった。「城の版画家」と呼ばれた橋本興家(1899−1993)をはじめ16人の計46点。個性の異なる作品を一堂に鑑賞できる貴重な機会となっている。
 世界遺産・姫路城の大天守が「平成の大修理」を終えたのにちなみ佐野正幸館主(74)=元塩町=が企画した。
 橋本興家の作品は縦82センチ、横101センチの大作「古城晴秋・姫路城」、色彩と構図が明快な「太鼓櫓と天守・彦根城」など9点を揃えた。近代創作版画を確立した平塚運一(1895−1997)の「千鳥城夕月」、関西版画界の大御所的存在だった徳力富吉郎(1902−2000)の「大阪城」なども展示している。
 川瀬巴水(1883−1957)の「岡山城之朝」は日本画家だった感性の片鱗がうかがえる繊細な作風。「屋根の版画家」として知られる寺司勝次郎(1927−)の「甍・佐伯城」は瓦屋根の造形美を単色刷りで力強く表現している。
 「それぞれの作家が自分の視点と画風で描いた城の美を鑑賞してもらえれば」と佐野館主。版画家である自身の作品「赤穂城大手門」も展示している。
 5月31日(日)まで午前10時〜午後4時。水曜休館。入館料200円(小学生以下無料)。Tel090・3496・4282。
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掲載紙面(PDF):
2015年4月18日(2132号) 3面 (12,799,477byte)
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