チコのセネガル通信(26)収穫できました!
2015年12月05日
苦労して収穫にこぎつけたネリカ米
栽培した「ネリカ米」は乾燥した厳しい条件下でも栽培できるお米としてアフリカで普及が進む品種です。日本の水稲は収穫まで約5カ月かかるのが一般的ですが、約3カ月で実りました。また、今年は例年より長く11月初旬まで雨が続いたおかげで、8月下旬にまいたものも稲穂をつけました。
約6・5キロの種もみを20農家で分けて作付けし、7農家で少なくとも計182キロと250グラムを収穫できました。一般的には、種もみ1キロにつき50キロ収穫できると言われていますから、数字だけ見れば物足りない結果かも知れません。
しかし、除草が追いつかない、家畜による被害、肥料被害、土の病気、種を渡したけど蒔いてもらえなかったなど、さまざまな理由や原因から貴重なデータや教訓を得ることができました。それに、普段は「超」がつくほどの古米しか食べていないンドファンの人たちは、甘くておいしい新米の味に感動し、「おいしかった。ありがとう。来年はもっと広い土地でがんばるよ」と言ってくれたのです。
「来年はお米を作りたいから種をくれ」と新規参入を希望する農家も多く、来年の雨季に向けて準備を怠らないようにしたいと思います。
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掲載紙面(PDF):
2015年12月5日(2164号) 4面 (16,296,235byte)
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