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赤高ナイン熱戦譜(38)厳しい練習耐えてこそ

 2015年12月31日 
赤高ナインに贈られた「準優勝」メダル
 赤高は翌年以降も活躍が期待されたが、30年夏は初戦敗退、31年夏は1勝で終わった。
 高尾「甲子園には行けんかったけど、練習も試合も一生懸命やったことだけは自信もって言える」
 木村「厳しい練習で鍛えられたんは、社会人になってもよかったと思いますな」
 高尾「苦しい練習やって、勝って、初めて楽しさがあるんちゃうかな。古いかも知れへんけど」
 赤高ナインが表彰式で受け取ったメダルを木村が見せてくれた。バットを構えた打者と年号をミットにあしらったデザイン。実は優勝チームに贈られたものと色も形も同じだという。
 2人の話では、当時は「甲子園出場」への関心は今ほど高くなく、選手たちは「目の前の相手に勝つか負けるか」ということに集中していた。「出場」と「不出場」の差を感じたのは大人になってからだ。
 木村「今でこそ、あのとき優勝しとったらな、思うけどね」
 高尾「甲子園出とったら、どうなっとったやろな」
 大甲子園の上に広がっていた青空は今も脳裏に焼き付いている。(文中敬称略)
 * * *
 「赤高ナイン熱戦譜」は今回で完結です。ご愛読ありがとうございました。
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掲載紙面(PDF):
2016年1月1日・第2部(2168号) 3面 (15,741,623byte)
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