忠臣蔵のふるさと・播州赤穂の地域紙「赤穂民報」のニュースサイト
文字の大きさ

赤穂民報


  1. トップページ
  2. 赤高ナイン熱戦譜
  3. 記事詳細

赤高ナイン熱戦譜(37)三振の真相

 2015年12月12日 
 この連載のために29人と6つの団体に取材した。そのうちの一人で当時赤高の三塁手だった冨田洋二(旧姓・塩崎)が意外なことを口にした。
 「滝川との決勝戦で主審だった鍛治川さんね、決して滝川びいきじゃなかったんですよ」
 冨田は高校卒業後、木村製薬所(現アース製薬)に入社した。会社で取り扱う炭酸マグネシウムを入れるためのクラフト袋を納入していたのが、鍛治川が経営する会社だった。冨田は商談で面会した鍛治川から次のように言われたという。
 「あのとき、私がファウルチップだと宣告したのに、あなたは自ら『空振りしました』と申し出た。何と正直な若者かと思った」
 「あのとき」とは滝川戦の2回表、2死満塁で打席に立った冨田が、一度は「ファウル」を宣告されながら判定が覆り、三振に終わった場面だ。これまで、「滝川からの抗議によって主審が判定を変えた」と思われていたが、実はバッター自身が「空振り」を自己申告していたというのだ。
 「カウントとか細かいことは覚えてないけど、『バットに当たりませんでした』と審判に言ったのは覚えてる。それだけ純真だったんでしょうね」と冨田。「大人になってからも、『あのとき打っていれば』と何度も思いましたよ。でもね、空振りを申告したことを後悔したことは一度もない」(文中敬称略)
<前の記事


掲載紙面(PDF):
2015年12月12日(2165号) 4面 (10,771,644byte)
 (PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)


コメントを書く

お名前 (必須。ペンネーム可):

メールアドレス (任意入力 表示されません):

内容 (必須入力):

※コメントは投稿内容を赤穂民報社において確認の上、表示します。
投稿ルールを遵守できる方のみご投稿ください。
今週のイベント・催し
23
(月)
 
24
(火)
25
(水)
26
(木)
27
(金)
 
28
(土)
 
29
(日)

最新のコメント

  • 【社説】投票3日前の異例の支持表明 牟礼市長は市民に説明を←赤穂民報(11/16)
  • 【社説】投票3日前の異例の支持表明 牟礼市長は市民に説明を←赤穂市民の1人(11/16)
  • 《市民病院医療事故多発》科長が治療実績の不正付け替え提案←一般脳外科医さんへ(11/16)

各種お申込み

以下より各お申込み、資料請求フォームにリンクしています。ご活用下さい。

スマホサイトQRコード

スマホ用URLをメールでお知らせ!
e-mail(半角入力)


ドメイン指定受信をされている方は「@ako-minpo.jp」を指定してください。

閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警
閉じる
中村唯心堂 中道工務店 矢野防水工業 赤穂メモリアルホール 野中砂子土地区画整理組合 花岳寺 兵庫県警