夢は地域ブランド「赤穂イチゴ」
2016年01月01日
「赤穂イチゴを地域ブランドに育てたい」と夢を語る丸尾友明さん
そう語るのは、中広にイチゴ農園「まるおファーム」を開業して1年を迎える丸尾友明さん(36)。日当たりの良い千種川河口西岸近くに長さ70メートルの温室を4棟建て、「あきひめ」「紅ほっぺ」の2種類計1万株近くを育てている。
東京農業大学を卒業し、高校教諭として上郡高などで計11年間勤務。「自分自身が農業でふるさと赤穂の活性化に役立ちたい」との思いを抑えきれず、3年前に早期退職した。「子どもからお年寄りまで、みんなに好かれるから」とイチゴを作付けることに決め、退職金と県の補助金を元手に昨年1月開業した。
農業を教えていたとはいえ、イチゴ栽培は素人同然。温度管理、水や肥料を与える量やタイミングなど一から先輩農家やJAに教わった。同業者のフェイスブックに質問を投稿すれば、全国のイチゴ農家が親身になってアドバイスを返してくれた。
真夏のハウスで汗だくになって世話した苗は10月ごろから白くて可憐な花をつけ、現在は気温24度に保たれた中、次々と実をふくらませている。赤く色づいた実を選び、毎朝7時ごろから妻と母の3人で収穫。看板も広告も出していないが口コミで注文が入るようになった。
先月には母校・坂越小学校の児童を農園に招いた。「甘くておいしい〜」と喜ぶ子どもたちの笑顔を見て、「もっとおいしいイチゴを作ろう」とますますやる気が出た。いずれは観光農園としてイチゴ狩りを受け付けられるようになるのが目標だ。
「良い品を安定して供給できるようになりたい。そのための研究もしたいし、ハウスも品種も増やしたい。やりたいことが山ほどあるんです」。「赤穂イチゴ」を地域ブランドにする夢に向け、この正月も休まずハウスへ向かう。
直売はハウス横の事務所で1パック(200グラム)400円。Tel090・7119・5229。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年1月1日・第2部(2168号) 1面 (15,741,623byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
法律、社保など中小企業に助言 専門家が見通す「日本経済の行方」 商工会議所の無料相談会 赤穂線沿い特集の観光パンフ [ 商業・経済 ] 2014年01月02日全面ガラス窓の特別室「天空」 [ 商業・経済 ] 2013年12月23日柔らかな食感「生しほみ」新発売 [ 商業・経済 ] 2013年12月14日「もちもち玄米シート」がグランプリ [ 商業・経済 ] 2013年12月10日お歳暮に「忠臣蔵みかん」 [ 商業・経済 ] 2013年12月07日商工会議所の無料相談会 [ 商業・経済 ] 2013年12月06日指先に陣太鼓 オリジナルネイル [ 商業・経済 ] 2013年12月05日シニア対象にカキむき講習 [ 商業・経済 ] 2013年11月29日濃厚な旨味、カキで育てたカワハギ [ 商業・経済 ] 2013年11月16日中小企業向け無料経営相談 日ごと増す甘み、塩屋山みかん園 [ 商業・経済 ] 2013年11月03日播州赤穂塩ラーメンが東京遠征へ [ 商業・経済 ] 2013年11月01日
コメントを書く