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市内製菓6社にも事故米 原料の一部に微量混入

 2008年09月17日 
 大阪市の米粉加工会社「三笠フーズ」が不正転売した事故米の流通先に赤穂市内の製菓会社6社が含まれていたことが16日、農林水産省の発表でわかった。各社は「現在販売している商品は国の立会いの下、安全性を確認したものなので安心してほしい」と風評被害の拡大防止を訴えている。
 流通先としてリストに挙がったのは、▽播磨屋▽三島製菓▽かん川本舗▽総本家かん川▽宮崎蜜月堂▽巴屋―の6社(同省発表順)。
 国とともに問題を調査している県によると、6社が今年1月から8月にかけて購入した寒梅粉計18・86トンの一部原料に事故米が含まれていた可能性があるという。いずれも「三笠」から5つの中間業者を経由して姫路市内の米穀加工会社「五百城ニユートリイ」で加工された。
 県がこのほど行った調査では、問題の寒梅粉は各社とも塩味まんじゅうの原料の一部に使用。出荷された製品はすでに販売されたか、賞味期限を過ぎて廃棄されていた。
 社名公表を受け、各社は取引先への説明や消費者からの問い合わせに忙殺された。
 「五百城」から寒梅粉を購入していた市内製菓会社の経営者は「産地証明のあるものだけを仕入れてきた。何を信用したらよいのか」と悲嘆。別の経営者は「“塩味饅頭”という赤穂のブランドを傷つけられたことが腹立たしい」と憤りをあらわにした。
 県生活衛生課食品衛生係は問題の寒梅粉について、「もし、農薬が残留していたとしても、人体にはまったく問題がないぐらいの微量」と健康への影響を否定している。
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掲載紙面(PDF):
2008年9月20日(1813号) 1面 (9,740,211byte)
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