- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
ウルグアイ大統領の思い
2016年04月16日
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』 ○編/くさばよしみ ○絵/中川学 ○汐文社
2012(平成24)年、ブラジルのリオデジャネイロで、環境の悪化についての国際会議が開かれました。
この会議に出席したウルグアイのムヒカ大統領は、質素な服装で次の四点について演説し、高い評価を得ました。
・人と人とが幸せな関係を結ぶこと
・子どもを育てること
・友人を持つこと
・地球上に愛があること
ウルグアイは、世界で一番貧しい国と言われています。ムヒカ大統領は、給料の大半を貧しい人々に寄付し、公邸に住まず、古びた愛車を自分で運転し、仕事に向かっています。そんな大統領を、ウルグアイの人々は親しみを込めて「ペペ」と呼んでいます。
今日の世界の動きは、その多くが経済を発展させようという論議ばかりです。開発が十分でない国々を、どう開発していくのか、という話ばかりで、そこに住む人々の幸せについて考えているとは思えません。
なぜ、質素な暮らしが恥ずかしいことなのでしょうか。ウルグアイのムヒカ大統領のスピーチをゆっくりとかみしめながら、地に足を付けた暮らしをしたいものです。
* * *
『世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ』○編/くさばよしみ○絵/中川学○汐文社
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年4月16日(2181号) 4面 (10,359,763byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
いなかのねずみ 2016年12月03日あなたならどうする? 2016年11月26日かえでの葉っぱ 2016年11月05日心に残った絵本 2016年10月01日忘れられない絵本 2016年08月13日夏の夜のファンタジー 2016年07月23日ハワイ土産 2016年07月02日ブリテン国物語 2016年06月25日鹿が兄弟? 2016年06月11日ねずみとくじら 2016年05月28日夢みるこどもたち 2016年05月21日アメリカの教科書に掲載されたお話 2016年05月14日ネビルってよんでみた 2016年04月23日チーロの歌 2016年03月19日文字がないのに読める絵本 2016年03月05日
コメントを書く