ドクダミ栽培で農地守ろう
2016年06月04日
「ドクダミは日本の農地を守る救世主」と語る奥本幸正さん
兵庫県の農業改良普及員として昨年3月まで勤務した奥本さん。高齢化と鳥獣被害で荒れていく農地に心を痛め、退職後も「先祖が大変な苦労をして開墾した農地を守り、有効活用できる方法はないものか」と考え続けた。
そこで目についたのが古くから「十薬」と呼ばれて民間薬に利用され、薬品や健康飲料の原料として需要が高まっている多年草のドクダミ。日陰や湿地を好むため日当たりや水はけの悪い土地でもよく育ち、日照りが続いても枯れにくい。必要な作業は「年2回の施肥と春先の草取りくらい」で、一度植え付ければ何年も収穫できるという。
道具は草刈り機があれば十分で、初期投資が格段に低いのも魅力。奥本さんは生葉をキロ当たり70円程度で出荷する契約を薬草問屋と結んでおり、10アール当たりの年間売上は「21〜35万円くらいで、他の作物に比べても収益率が高い」という。
奥本さんは同町内の山間部で18アールを作付けているが、ドクダミ畑は一度も鳥獣被害に遭っていないという。ジュースや茶葉など付加価値の高い加工品の生産も視野に入れ、さらに作付面積を増やそうと自家育苗にも取り組む。
「西播磨全域で合計100ヘクタール」を目標に栽培仲間を増やそうと、希望者には苗を提供して問屋も紹介するつもりで、「遊ばせている農地があれば、ぜひ挑戦してみて」と話している。問い合わせはTel090・4903・2795。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2016年6月4日(2187号) 1面 (11,083,470byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
商工会議所の優良従業員表彰 [ 商業・経済 ] 2012年01月02日“猫の手”借りて開運招福 [ 商業・経済 ] 2012年01月01日津波浸水エリアに避難所ー県想定 [ 社会 ] 2011年12月28日第2分団に新ポンプ車 [ 社会 ] 2011年12月26日今年も善意の“タイガーマスク” [ 社会 ] 2011年12月23日JC新理事長に山本昌紀氏 [ 社会 ] 2011年12月23日カキ料理の食べ歩きパンフ [ 商業・経済 ] 2011年12月23日年末特別警戒中の署員を激励 [ 社会 ] 2011年12月21日光都LCがボールプール寄贈 [ 社会 ] 2011年12月19日官学協働で防災意識アンケート [ 社会 ] 2011年12月17日赤穂市が冬のボーナス支給 [ 社会 ] 2011年12月14日楽松さん、今年も江戸−赤穂を走破 [ 社会 ] 2011年12月14日西部地区の多目的運動場が完成 [ 社会 ] 2011年12月13日長岡氏の副議長就任祝賀会 [ 社会 ] 2011年12月12日四十七士のコラージュ画を共同制作 [ 社会 ] 2011年12月10日
コメントを書く