「景観残したい」思い大切に
2017年02月05日
千種川流域の貴重な生き物について話を聴いた講演会
保全生物学が専門の鈴木武氏(51)=兵庫県立大学自然・環境科学研究所助教=を講師に招いた。
鈴木氏は、千種川流域に国天然記念物のオオサンショウウオや絶滅危惧種のチスジノリ、デンジソウなど希少な動植物が生息していることを紹介。産廃処分場の建設予定地を含むエリア一帯は生物調査すら手つかずな一方、その周辺地域では希少種や特有の遺伝子を持った植物が見つかった実績があるといい、「(建設予定地一帯も)調べれば、希少な植物や虫が見つかる可能性が高い」と指摘した。
「環境の保全には理科や農業の観点だけでなく法律や政治を含めた社会の意思決定が必要」と鈴木氏。「まずは、みなさん一人ひとりの根底にある『景観を残したい』という思いを大切にしてほしい」と語った。
質疑応答では、水質汚染が生態系に与える影響について質問があり、鈴木氏は「水質基準は急性毒性の観点から設定されたものなので、基準値を下回っているからといって植物や虫に影響がないとは言えない」と答えた。
講演会には200人近くが参加。会場は満席で関心の高さがうかがえた。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年2月11日(2219号) 3面 (11,148,762byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
《市民病院医療事故多発》市長と院長で「学会詣で」釈明へ [ 社会 ] 2022年09月22日台風14号で建物、街路樹など被害 赤穂健福管内居住の新規陽性者23人(9月21日) [ 社会 ] 2022年09月21日《市長選2023》牟礼氏「4年後に次の方にバトン」 赤穂健福管内居住の新規陽性者3人(9月20日) [ 社会 ] 2022年09月20日《市長選2023》現職・牟礼正稔氏が再選出馬表明 赤穂健福管内居住の新規陽性者24人(9月19日) [ 社会 ] 2022年09月19日赤穂健福管内居住の新規陽性者27人(9月18日) [ 社会 ] 2022年09月18日赤穂健福管内居住の新規陽性者45人(9月17日) [ 社会 ] 2022年09月17日《市民病院医療事故多発》被告の市が証拠提出拒否 和解の申し出もなく [ 社会 ] 2022年09月17日赤穂健福管内居住の新規陽性者32人(9月16日) [ 社会 ] 2022年09月16日赤穂健福管内居住の新規陽性者83人(9月15日) [ 社会 ] 2022年09月15日赤穂健福管内居住の新規陽性者57人(9月14日) [ 社会 ] 2022年09月14日赤穂健福管内居住の新規陽性者49人(9月13日) [ 社会 ] 2022年09月13日《福浦産廃》「計画通り埋め戻しを」市民の会が要望書 [ 社会 ] 2022年09月12日
コメント
戻すのは100年かかります。
当面、人口が確実に減り続ける日本。
地方都市の生き残るヒントは、開発競争より、すでにある歴史的な環境と遺産の保存へシフトしています。
覆水盆に返らず。
目先だけを優先し、築地市場のような負のお荷物を抱え込んでしまうような事だけは避けなければいけません。
田舎でも、そういう都市のみが必ず勝ち残る。「温故知新」に立ち戻るのが、今や流行の世界的風潮だと思います。
0 0
投稿:在るものを守る開発がこれからの開発 2017年02月05日コメントを書く