有年考古館創設者偲ぶ企画展
2017年02月24日
在りし日の松岡秀夫氏=有年考古館提供
松岡氏は明治37年(1904)、赤穂郡有年村に生まれた。京都帝国大学(現京都大学)医学部を卒業して眼科医になり、実家の松岡眼科病院を継承。医業のかたわら、郷土の考古資料収集、遺跡発掘に励み、「集まった遺物を郷土のために役立てたい」と昭和25年に自費で同考古館を開設した。
当時、兵庫県内に公立の博物館はまだなく、同館は考古系博物館の先駆けとなった。昭和63年に旧赤穂郡内関連の収蔵品1250点が市有形文化財に指定。平成23年(2011)に遺族から赤穂市へ寄贈され、市立施設としてリニューアルオープンした。
企画展はリニューアル5周年を記念して開催。松岡氏が発掘調査で使った測量器具や自筆ノート、論文の草稿などを展示。生い立ちや考古学の道に入ったきっかけなどをパネルで詳しく解説している。愛用の帽子やスナップ写真もあり、故人を偲ぶ展示となっている。
市教委の山中良平学芸員は「残された道具を見れば、考古学に対する真摯な姿勢が読み取れる。展示を通して人物像と功績を知ってもらえれば」と話している。
4月17日(月)まで午前10時〜午後4時(火曜休館)。無料。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年2月25日(2221号) 3面 (11,194,473byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
入選作を行灯で掲示、奉献俳句募集 力作並ぶ第35回赤穂美術協会展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月29日写真で伝える上郡の自然と人の輝き [ 文化・歴史 ] 2015年05月27日「ホワホワになって」子どもたちが綿の種まき 赤穂緞通の発展へ工房がNPOに [ 文化・歴史 ] 2015年05月23日市木と市花テーマに写真展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月21日視点ユニーク、川柳作品展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月05日昔話にみる女性の神話とドラマ 「播磨国風土記」ひも解く歴史教室 生誕110周年、辰巳柳太郎展 [ 文化・歴史 ] 2015年05月01日忠臣蔵扇子の第8弾を発売 [ 文化・歴史 ] 2015年05月01日赤穂民報主催・第23回習字紙上展の作品募集 鎧飾り勇壮に「五月人形展」 [ 文化・歴史 ] 2015年05月01日古代ロマン感じた出前授業 コレクター所蔵“幻の名陶”を公開 [ 文化・歴史 ] 2015年04月25日
コメント
0 0
投稿:懐かしく。 2017年02月26日コメントを書く