歴史文化遺産の発見に子どもの視点を
2017年03月04日
歴史文化遺産の地域づくりへの活用について話し合ったシンポジウム
文化財保護の中長期的な方針を定める「歴史文化基本構想」の策定に今年度着手したことを受け、赤穂市教委が主催した。
基本構想策定委員会の委員長を務める増渕氏は歴史文化遺産について、「社会が持つ歴史的な経験の積み上げとともに拡大していくもの」との見方を示し、「新たな視点で新たな遺産を発見することが地域づくりにつながっていく」と市民レベルでの取り組みを推奨した。委員会メンバーの菱田哲郎・京都府立大学教授も講演し、「文化財そのものだけでなく、周辺の景観を含めて残していくことが大切」と提言した。
両教授の対談では、菱田氏が「歴史文化遺産を探す取り組みに小中学生を参加させてほしい」と提案。増渕氏も「遺産の裏側にあるストーリーを伝えることで、子どもたちが大人になったときに自分が生まれ育ったまちを思い出すことができる」と賛同した。
構想策定の一環で市教委が実施している「赤穂のいいトコ」アンケートには市内小中学生から約2500件の回答があったといい、荒木幸治・市教委学芸員は「城や義士、塩以外の遺産についてもまんべんなく探していきたい」と語った。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年3月11日(2223号) 3面 (16,599,915byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
市民ミュージカルへオーディション [ 文化・歴史 ] 2018年01月10日赤穂緞通の現代作家ら一堂ギャラリー 希少なビートルズ限定盤公開 ホテルロビーでクラシック演奏会 [ 文化・歴史 ] 2017年12月18日東有年に前方後円墳 赤穂で初 [ 文化・歴史 ] 2017年12月16日児童合唱団 イブに定期演奏会 浅野陣屋「株式会社で活用」提案 [ 文化・歴史 ] 2017年12月15日第47回義士祭奉賛学童書道展の入賞者 中世寺院跡をゆかりの門徒ら整備 礎石も発見 [ 文化・歴史 ] 2017年12月12日市美展無鑑査の橋本正史さん「麗しき西播磨」展 [ 文化・歴史 ] 2017年12月12日子どもたちが忠臣蔵寸劇を熱演 愛好者らが熱戦 忠臣蔵囲碁大会 [ 文化・歴史 ] 2017年12月03日赤穂美術協会が3日まで小品展 [ 文化・歴史 ] 2017年12月01日国境標石、高瀬舟船着き場跡など探訪 [ 文化・歴史 ] 2017年11月27日『市史史料集』第4集を刊行 [ 文化・歴史 ] 2017年11月20日
コメントを書く