歴史ある煙突 お役御免
2017年03月18日
長年の役目を終えた煙突=赤穂化成提供
鉄筋コンクリート造で直径は最下部で4・5メートル、高さは57メートルあり、かつては地元の漁師が港へ帰るときの目印にもなっていたという。
煙突がある場所の歴史をひも解くと、昭和9年に神戸製鋼所の関連会社紡機製造のレーヨン工場が開業。東亜繊維工業、大日本紡績、ユニチカを経て昭和46年に赤穂化成となった。煙突の建築年代は記録がなく不明だが、同社によれば、「昭和初期に建てられたと聞いている」という。
同社では、にがりを製造する工程で塩化マグネシウムを煮詰めるプラントの煙道として活用していたが、今年1月にLNGを燃料とする新プラントに更新したため煙道が不要に。老朽化も進んでいることから安全面を考えて解体撤去を決めた。
解体業者の話では、煙突が建っている場所は工場敷地内でも最も地盤が強固で、しかも目視ではわからない微妙な角度で山側に傾けて建てられており、「万一、地震などで倒壊したとしても被害が最小限に済むように設計したのでは」と推測している。
解体は煙突の上部から少しずつドリルで崩していく工法で行い、今月末までに終了予定。「私たち社員にとっても親しみのある煙突。長い間おつかれさまでしたと声を掛けたい」と工場長の上田秀樹執行役員。同社では、材料の一部に使われていた耐火レンガを資料として残すことにしているという。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年3月18日(2224号) 3面 (13,203,259byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
ジャンボ大根“赤穂一”に馬江さん [ 街ネタ ] 2011年03月19日被災学生が遺した「母への感謝」 [ 街ネタ ] 2011年03月07日東御崎の梅林、これから見ごろ [ 街ネタ ] 2011年02月26日塩ラーメンが「グルメ甲子園」で一大旋風 [ 街ネタ ] 2011年02月25日赤穂でも“タイガーマスク”がランドセル [ 街ネタ ] 2011年01月10日新成人がタイムカプセル開封 [ 街ネタ ] 2011年01月09日初春に縁起よい「家族ダイコン」 [ 街ネタ ] 2011年01月05日カキエキスで“海の牛乳石けん” [ 街ネタ ] 2010年12月29日トラからウサギへバトンタッチ [ 街ネタ ] 2010年12月15日歌と浪曲で忠臣蔵気分 [ 街ネタ ] 2010年12月13日地球をてくてく二人旅 [ 街ネタ ] 2010年11月30日飛躍願ってウサギの縁起物 [ 街ネタ ] 2010年11月30日今年も「光の天守閣」築城中 再登板待つ山積みブロック [ 街ネタ ] 2010年11月27日市職員がまちの美化活動 [ 街ネタ ] 2010年11月18日
コメントを書く