- トップページ>
- 絵本で世界を旅しよう>
- 記事詳細
エリック・カールの絵本
2017年07月01日
『ゆっくりがいっぱい!』 ○作/エリック・カール ○訳/工藤直子 ○前書き/ジェーン・グドール ○偕成社
イギリスの動物学者ジェーン・グドール。彼はタンザニアのゴンベで野生のチンパンジーを研究している中で、「ナマケモノ」に出会います。エリックは、そのとき感じたことを「ゆっくりがいっぱい!」という絵本にしました。
ナマケモノという動物は、いつも木の枝にぶら下がり、あまり動こうとはしません。そのためか、あまり好感を持たれないかもしれません。
「ゆっくり・のんびり・おっとり」としていることがなぜいけないのでしょうか…。より早く、より大きく、より豊かにという暮らしをいつ頃から求めるようになったのでしょう。
ひょっとすると、現代社会の成り立ちに深くかかわっているのかもしれません。
ときには取り返しのつかない過ちを何度も起こしているかもしれないのに……。
ときには、ナマケモノのように「ゆっくり・のんびり・おっとり」と生きていくことの大切さを感じます。
私の思いは、今の世の中では受け入れられないでしょう。しかし、日々の暮らしを振り返ってみることは、とても大切なことです。
エリック・カールの絵本はいつも新しいことを教えてくれます。
* * *
『ゆっくりがいっぱい!』○作/エリック・カール○訳/工藤直子○前書き/ジェーン・グドール○偕成社
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年7月1日(2237号) 3面 (11,690,634byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 絵本で世界を旅しよう ]
とんぼ 2018年09月15日家族の絆をつくりだすもの 2018年09月01日イグアナみたいな女の子 2018年08月25日ミャンマー(ビルマ)のむかしばなし 2018年07月28日風の島へようこそ 2018年07月21日かえるの王さま 2018年07月07日マイホーム 2018年06月30日隣の国・韓国 2018年06月02日シイイイッ! 2018年05月26日恐ろしいヤギ 2018年04月28日16世紀の実話の絵本 2018年04月21日二十一世紀の絵本 2018年04月14日ちいさなあなたへ 2018年03月31日金の旅 2018年03月02日ズーム(ZOOM) 2018年02月24日
コメントを書く