赤穂の碁会所で腕磨きプロに
2017年07月22日
赤穂楽碁会の碁会所でプロ入段を祝福される田中康湧さん=中央。色紙には「一歩ずつ着実に進む」との思いを込めた
関西棋院ではプロ候補生である院生同士が4週間で16局対局し、18歳までに12勝以上を挙げればプロになることを認められる。大半の院生が規定を満たせないまま年齢制限を迎えるという。小6で院生となり、過去3度11勝まで到達しながらあと一つの勝ち星が及ばなかった田中さん。今年6月に12勝を挙げ、ついに壁を乗り越えた。
初めて碁石を握ったのは6歳のとき。将棋教室に入ろうと向かった自宅近くの公民館に囲碁教室しかなかったのがきっかけだった。小3の秋から「赤穂楽碁会」に入会。花岳寺通商店街の碁会所でアマ七段の黒田紀典会長(76)=塩屋=らにもまれたことで一気に棋力がアップし、プロを目指す気持ちが固まった。
今春からスポーツや文化に秀でた生徒が多く集まる大阪学芸高の特技コースに進学。プロになっても自宅から通学するスタイルは変えず、学業との両立を図るという。
「楽碁会のみなさんには囲碁だけでなく礼儀も教えてもらった。感謝しています」と田中さん。「強くなるには努力して実力をつけるしかない。トップレベルの棋士に少しでも近づきたい」と抱負を語った。黒田会長は「冷静で粘り強いのが彼の碁の特長。持ち味を伸ばして活躍してほしい」とエール。「西播磨から囲碁のプロ棋士が生まれたのはおそらく初めて」(黒田会長)といい、「囲碁の振興にもつなげたい」と話している。
<前の記事 |
掲載紙面(PDF):
2017年7月22日(2239号) 1面 (11,184,901byte)
(PDFファイルを閲覧するにはこちらからAdobe Readerを入手してください。)
[ 文化・歴史 ]
案内板で「文化財の宝庫」アピール [ 文化・歴史 ] 2014年03月23日討ち入りは「武士の一分」 [ 文化・歴史 ] 2014年03月21日メイプル写友会が会員展 [ 文化・歴史 ] 2014年03月18日旧赤穂神社の棟札に名棟梁 [ 文化・歴史 ] 2014年03月14日勾玉や銅鐸、親子で工作 山本博文教授が語る「忠臣蔵」の真実 江戸初期の侍屋敷跡を現地説明 [ 文化・歴史 ] 2014年03月08日女性だけの絵画作品展 [ 文化・歴史 ] 2014年03月08日昭和ほのぼの、創作和紙人形展 [ 文化・歴史 ] 2014年03月07日池田時代の侍屋敷跡が出土 [ 文化・歴史 ] 2014年03月06日赤穂出身の軍事評論家「平田晋策」展 [ 文化・歴史 ] 2014年03月04日グループ四季彩の油彩画展 [ 文化・歴史 ] 2014年03月03日インド人シェフから本場の味 [ 文化・歴史 ] 2014年03月01日手づくり絵本で知事賞 民俗資料館で「お雛さま展」 [ 文化・歴史 ] 2014年02月27日
コメントを書く