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藩校「博文館」の遺構発掘 18日に現地説明

 2017年11月11日 
赤穂藩校「博文館」跡の遺構が見つかった「鶴の丸公園」の発掘調査現場
 赤穂城塩屋門西側で旧赤穂藩校「博文館」跡の発掘調査を行っている赤穂市教育委員会は7日、博文館に関連する遺構を発見したと発表した。江戸時代の藩校跡が発掘調査されたのは全国で約30カ所といい、市教委は「非常に珍しい調査事例」として近く現地説明会を開く。
 博文館は赤穂藩儒だった赤松滄洲・蘭室親子によって計画され、藩主・森忠興によって安永6年(1777)に現在の「鶴の丸公園」(上仮屋南)に開校。漢学と武芸を主教科とし、藩内の武家の子弟が教育を受けた。残っている平面図によると、講堂、学寮、練武場があったとされる。明治5年の学制発布後は「博文小学校」となり、現在の赤穂小学校へと系譜がつながっている。
 発掘調査は同公園に耐震防火水槽を設置するのに伴い先月23日から実施。40〜50センチ下の地層から建物の礎石を抜き取った穴の跡やごみ捨て穴などが見つかった。平面図との照合で「遺構は学寮にあたるものと推測される」という。また、藩校以前にあった浅野時代の侍屋敷のものとみられる上水道や木簡なども発見された。
 発掘調査を担当した市教委文化財係によると、関係所管と協議の上、防火水槽は遺構にかからないように設置位置を変更する予定という。
 現地説明会は11月18日(土)午後1時から。申し込み不要。赤穂城西側駐車場を利用できる。雨天の場合は23日(木・祝)に順延する。問い合わせはTel43・6962。
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掲載紙面(PDF):
2017年11月11日(2253号) 1面 (16,729,531byte)
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